VS - Visual Synthesizerの使い方(スタンドアロン編)
VS - Visual Synthesizerの使い方がクッソ分かりづらかったのでメモする
VSとは
いわゆるオーディオビジュアライザー。音楽に合わせて幾何学模様や画像等が光ったり拡大縮小したりする映像を作るためのツール。自分の曲をyoutubeなどの動画サイトにアップロードしたいが、画面が真っ暗だったり文字や静止画のみだったりするのは寂しいな~ってケースに使える。
オーディオファイルを取り込んで映像を生成する方法もあるが、オーディオ入力からリアルタイムに生成する方法も使えるので、簡易的なVJツールとしても使える。
DAWなどからVSTとして立ち上げることもでき、音楽制作者ならむしろこっちの使い方がメインだと思う…が、今回はスタンドアロンで使う場合を説明する。
重要メモ
バグ?
ノブをドラッグしても反応しないことがある(特にThreshouldなど、ウィンドウの下端に配置されているノブ)。そのときはラベルをドラッグしたら反応した。
(スタンドアロンで使う場合の問題ではないが)4KモニタでUI表示200%で使っていると、このVSTを起動した瞬間にDAW全体が縮小(UI拡大率が初期化)されたことがあった。
テンポについて
VSはテンポを設定できるが、ぶっちゃけスタンドアロンでは使い物にならない。なぜならテンポのズレを修正する手段が用意されていないからである。
DAWなどからVSTとして使っている場合は、ホストとシンクロするので問題ない…はずである。正確にビートに合った動画を作りたい場合は、VSTとして立ち上げるのはいいと思う
この記事ではスタンドアロンでの使い方を扱うので、テンポ(を元にした周期的な信号)には頼らず「波形の音量の大きさ」に反応する信号を利用する。VS内のパラメーター「AM(1)」がそれである。
動作確認と基本的なしくみの確認
まずプリセットをいじるまえに、どうやって動作しているか(そして今本当に動作しているのか)の確認をしたおいたほうがいい。
スタンドアロンで起動する。
Defaultパッチを読み込む。(インストールした直後はDefaultになってると思う)
画面は青い円形が表示されているだけのはず。わかりやすさのため、NOISEを0に絞っておく。
右下に並んでいるボタンのからグリッド🏁ボタンを押す。
数字がいろいろ並んでいるが気にせず、タブ(非常にわかりづらいが、黄色で明るくなっているバー)を切り替えて「GLOW」行「AM1」列のうえでマウスドラッグして0.5程度まで上げる。(これは、以下の操作で受け取る信号を可視化するためである)
右下の「◀▶」みたいになっているボタンを押す。
プレイヤーが表示されるので右端のフォルダ📁ボタンを押す。
適当なオーディオファイルを開く。マニュアルにはMIDIとWAVとaiffしか対応してないみたいに書いてあるが、MP3でも問題ない。なお、ファイルのドラッグ&ドロップに反応するが、必ずロードに失敗する。なぜ?
再生▶️ボタンを押して再生してみる。このとき、再生カーソルが進まず音が鳴らないようなら、オーディオデバイスの設定に問題がある。
画面左上の「三」ボタンを押し、SETTINGSを選ぶ。
AudioDriver, Input Audio Device, Output Audio Deviceを選択。(選択した瞬間に切り替わる)
うまく鳴らない場合は、Windowsの「プライバシーとセキュリティ>アプリのアクセス許可>マイク」の設定を確認したり、他に専有モードでオーディオを使ってるアプリがないか調べてみること。
再生中に波〰️マークを押す。
右下アナライザーの横のボタン「1」がオンになっていることを確認し、さらに波形が音に合わせて動いていることを確認。ここが動いていないと入力が受け取れていない。
MODEをひとまずGATEに切り替える(SPECTRUMは設定が難しいので)。
THRESHOULD(以下スレショ)を、ビート(キックなど)のタイミングで波形が一瞬大きく触れる最大の高さのちょい下くらいに合わせる。スレッショルドは「しきい値」の意味で、このラインを波が超えるタイミングを検出し信号を出す。
ATTACKは音量の上昇(スレショで設定したレベルを超える瞬間)に反応する速度。0.03程度?できるだけ速めに絞る。(あとで敏感すぎると思ったら少し上げる)
RELEASEは音量の下降(スレショよりレベルが下回った瞬間)から元に戻るまでの時間。絞ればキビキビした動きになるが、余計なビートを拾わずはっきりしたほうが良いので0.05-0.10程度の範囲かな。
GAINを上げるとより大げさに効果を発揮する。プリセット次第だが今回は0.2くらいかな。
音に合わせて青い円が拡大縮小するはずである。なってない場合は、グリッド🏁画面の「GLOW」行「AM1」列がちゃんと上がっているか確認。
ここまで正常にできれば、プリセットを切り替えてもちゃんと音に反応したものにできるはず。プリセットが音に対して反応が悪いと思ったら、とりあえずグリッド画面に行って、なんでもいいのでAM1パラメータを上げまくればよい。
外部入力にリアルタイムに反応させる
オーディオインターフェースに入力されている音に反応させることもできる。と思う(試してない)
VSのInput Audio Deviceをお使いのオーディオデバイスのインプットデバイスに設定…すればいけるはずである
音が拾えていれば、VSの波〰️画面で表示されるアナライザーが反応する。
同PCの別のプレイヤーで再生中の音に反応させる
バーチャルオーディオケーブル(VoiceMeeter Bananaなど)が必要。
セッティング例
プレイヤーの出力をVoicemeeter Input (VB-Audio Voicemeeter VAIO)に設定。
VBのInput Audio DeviceをVoicemeeter Out B1に設定。(Aはリスニングに使用するためBを使う)
Voicemeeter Bananaの画面でB1を有効にして音声をVSに送る。
VSのアナライザーが音を拾ってることを確認する。
MIDIコントロール
勉強中…