「なぜ?」と「なに?」をそれぞれ問うと、タスクの実行率が上がる
本書の第1章では、「なぜ?」の思考と「なに?」の思考が紹介されている。
「掃除機をかけるとはどういうことか?」を問われたときに、「部屋を綺麗にすること」と考えるのが「なぜ?」の思考、「床のほこりをとるため」と考えるのが「なに?」の思考となる。
「なぜ?」と目的を問うか、「なに?」と具体的な行動を問うか。問い方によって、目標に対しての振る舞いが違ってくる。
目的を問えば、その行動が意義あることであることを確認できる。がゆえに、モチベーションを上げることができる。
行動を問えば、実際になにをすればいいかがはっきりし、すべきことが明確になり、着手しやすくなる。
この両者を合わせることで、目標達成への有効なアプローチがみえてくる、という話。
いまぼくは、タスク管理をWorkFlowyとたすくまにて運用してる。たすくまは、「なに?」を明確にする。1日の行動のすべてを書き並べるのが基本的なコンセプトであるから。すべきことは明確になる。つまり、着手しやすくしてくれる。 そしてぼくは、本書を読む2ヶ月ほど前から、タスクの一つ一つに、価値観を織り交ぜるようにしはじめていた。自分の価値観を、大切にしたいと思っている事柄を書き出し、それぞれのタスクは、その価値観のうちのどれに分類される行動なのか、というふうに。
つまり、タスク一つ一つに対し、目的を定めているということ。
目的がはっきりしていて、かつなにをすればいいかが明確なタスクは、実行されやすい。「なぜ?」と「なに?」の両者の思考を、活用できてたんだな、と確認ができた。
「なぜ?」と「なに?」の思考によって、象と象使いに対しての働きかけができるのではないか、と思った。