#51 頭をよくするには,ポエムを読むといいそうだ メンタリストDaiGoさんのYouTube動画を見ていたら、頭を良くするための方法として、「柔軟にすること」が述べられていた。 それは、何かをインプットした時に多様に解釈でき、アウトプットできる力だということで、頭がいいということの一つの考え方なのだそうだ。 IQなど、頭の良さの指標は遺伝子によるものなのだというのが科学的合意なのだそうで,こればかりはどうしょうもないが、「頭をよくするために認知の柔軟性を鍛える」ことはだれにでもできる。 DaiGoさんがいうには、その研究によると,ある種の本を読むのがそのソリューションなのだそうだ。
それは「ポエム」
すなわち、一読して誰にでも同じことが理解できるような明快な文ではなく、「一体なにがいいたいの?」としばし頭をかしげるようなものとしてあげられている。
これらを読んで,一定時間どんな意味なんだろうと解釈しようとすることを続けていると,多様な解釈ができる脳の柔軟性が鍛えられる。
新し概念を受け入れること,古い概念を壊して再創造する,そういうことをいつの間にか脳の中で行っている。
そのトレーニングに一番適しているのがポエム。名言集や箴言集でもいいそうだ。
「けんかは,片方にしか非がなければながくはつづかないだろう」
僕はこれを読んで,すぐに理解できない。
頭の中でいじりまわして,やっと
「あ,片方だけに非があれば長くは続かず,すぐ終わるということか。逆にどっちにも非があるから長く続いちゃうんだな」とわかる。
そんな僕は,すぐにわからないから頭が悪いなあ,と思うのがこれまでの私だったが,
これからは,そうではなく,すぐにわからないことをいじくりまわして考えようとしている私だから,柔軟性が鍛えられて頭がよくなるんだな,と考えることができるわけだ。
なるほど!というものの中に,「??」というような言葉がいっぱいまじっているからだ。
「あたかも一万年も生きるかのように行動するな。不可避のものが君の上にかかっている。生きているうちに,許されている間に,善き人たれ」
これなどは,一読してすごくわかりやすく,2000年近く前の人の,今の人と変わらない感覚がリアルにわかり,すっと入ってくる。
しかし
「笑止千万なことには,人間は自分の悪を避けない。ところがそれは可能なのだ。しかし他人の悪は避ける。ところがそれは不可能なのである」
これはしばし頭の中で転がしてみないとわからない。
そしてじわーっとわかってくる。たしかになあ,と。
しかし考えても考えてもまったく訳の分からないものもある。
それでいいのだ。
「考えても考えても」が大事だった。
時にはそういう本で脳を鍛えるのは良いことなのだ。
短い文でいいそうだ。
文の長さや本のボリュームには関係がないそうだ。
者の置き場所が決まっているということの巨大な力を実感している