2014年01月号 News Navi(ScanSnap SV600)
'13年10月24日、とうとう「ScanSnap SV600」のMac版ドライバーが㈱PFUからリリースされた。スキャナー革命を起こしたSV600をMacで使える、念願のドライバーである。
SV600は、机上に置いたドキュメントを上から読み取るスキャナーだ。付属の専用マットの上にドキュメントを平らに置き、スキャンボタンを押す。チュイ〜ンという軽妙な音とともに、奥から手前に向けてライン状に走査し、しっかり原稿を読み取っていく。
その動きがなんともユニークだ。強力な高指向性LEDライトで照らしながら頭を前後に動かす様子は、ロボットがレーザービームを照射するかのような未来感である。
開いた状態の書籍をそのままスキャンできるのがありがたい。従来の自動給紙式スキャナーでは書籍を断裁してからスキャンするしかなかったが、SV600なら書籍を破壊することなくスキャンできる。
真っ先にスキャンしたのは、650ページもある分厚い論文集。ページをめくると自動的に次のスキャンが始まるのが便利。湾曲したページも自動的にまっすぐ補正される。また本を押さえた指の画像をワンクリックで指定して消去できるのも秀逸だ。
スキャナーが素材に接触しないのも優れている。万年筆で書いたばかりの書類や乾く前の水彩画、油絵のように凹凸があったりクレヨンのような剥離しやすい画材を使った絵画も安心してスキャンできる。
A3サイズまでの大きな書類、付箋紙がペタペタ張ってある資料、小さいメモ類、厚みのあるちょっとした立体物などは、自動給紙式の「ScanSnap iX500」ではスキャンできない。そういったイレギュラーな素材をスキャンするニーズは、非接触型多用途スキャナSV600の独壇場である。