食中毒
#臨床推論
【問診】
いつ:初夏→海水温が上昇して有毒渦鞭毛藻が産出する毒素が増える時期,トリカブトの若芽の時期
嘔吐,腹痛,下痢(→食中毒
食事
弁当(→黄色ブドウ球菌
山菜,キノコ,魚,湧き水、牡蠣(→これらも原因
一緒に食事した人の症状
食後1時間後に症状発現(→感染症は否定的)
食後4時間後から発症(→黄色ブドウ球菌,キノコ中毒)
潜伏期
当日→ブドウ球菌、ウェルシュ
翌日→ビブリオ、サルモネラ、ボツリヌス
12時間〜2日→ノロウイルス(生牡蠣)
2日以降→エルシニア
2〜5日→カンピロバクター(鶏家畜の腸管に棲息し,鳥肉や汚染水) 
1〜9日→腸管出血性大腸菌(牛の糞便で汚染された食品や水)
目の前が暗くなり,冷や汗,涙が止まらない(→ムスカリン作用)テングタケ,ベニテングタケ
【身体所見】
瞳孔径2mm=縮瞳(→ムスカリン作用の可能性大)
心室期外収縮、口唇や全身のしびれ→トリカブト→胃洗浄
【鑑別】
ジャガイモの新芽(ソラニン):アセチルコリンエステラーゼを阻害→縮瞳・唾液過多・尿失禁などの副交感神経作用と中枢神経作用