骨髄異形成症候群 MDS
Myelodysplastic syndrome
「無効造血(骨髄内溶血)とそれに伴う血球形態異常」
【概念】
末梢血において血球減少があり、血球の形態異常、軽度の芽球増加(骨髄で20%未満)などの血液像を示し、通常の治療に反応せずに、経過中にAML(骨髄で20%以上)へ移行したり、感染や出血など骨髄不全で死亡したりする。前白血病状態とも呼ばれた。患者年齢の中央値は65歳と高齢者に多い。
【形態学的特徴】
多核赤芽球
低分葉好中球(ペルゲル核異常)
過分節好中球
【病型】
1.不応性貧血(refractory anemia, RA)
2.環状赤芽球を伴う不応性貧血(refractory anemia with ring sideroblast, RARS)
3.多血球系異型性を伴う不応性血球減少症(refractory cytopenia with multilineage dysplasia, RCMD)
4.芽球増加を伴う不応性貧血(refractory anemia with excess blasts, RAEB)