Reiseplan Costa Rica 2024
コスタリカの生物多様性
およそ 300万年前、 北米大陸と南米大陸が陸続きになった。北緯10度という位置と北太平洋の暖流によって多くの生物種が最終氷期を生き延びた。世界の種のうち約5%が生息する。(ハチドリだけで52種。鳥類900種、哺乳類230種、植物12000種)
パナマ地峡に位置する。
太平洋と大西洋に挟まれているため、国の西側と東側で異なる気候
山脈と緯度の組み合わせで、多数の異なるエコシステムが存在する
保全に力を入れている (森林のおよそ半分が破壊された1987年から政府が保護に乗り出し、回復に成功)
地質
コスタリカはカリブ海プレートが継続的にココスプレートの上に乗り上げている。この活動により、 500万年前になって初めて中央アメリカが海底から押し出されたとみなされる。また、これにより北西から南東へ走る活火山地帯の存在も説明がつく。
コスタリカは最初、数千年もの間噴火による堆積を続ける海底火山だった。次第に大きくなり海底から顔を出した。今でも今日のハワイの成長を続けている。かつては複数の火山が陸化し、侵食とさらなる火山活動によりおよそ300万年前、南北アメリカ大陸を繋げる連続する陸地となった。
山系
最北の山脈は グアナカステ山系 (Cordillera de Guanacaste)と呼ばれる火山山系で、北から順に
グアナカステ国立公園のオロシ火山(Volcano Orosi)、活火山である Rincon de la Vieja火山国立公園、サンタマリア火山、テノリオ火山国立公園と連なっている。
その南東にはモンテヴェルデ熱帯雨林及びアレナル火山国立公園を含むティララン山系(Cordillera de Tilaran)がある。
さらには、ポアス火山国立公園、イラス火山国立公園、ブラヴァ火山&ブラウリオ・カリーヨ国立公園を含む中央山系があり、
最南東にはタラマンカ山系( Cordillera de Talamanca)がある。コスタリカには海抜3000mを超える山が少なくとも15ある。
ポアス火山
記録上最も古い噴火は1834年。最も活発な活動期は1952 to 1954年。休眠期を経て1974年9月に再び活動期に入り、1994 t年から2006年にかけて非常に激しい噴火活動を示した。1971年に国立公園に指定されて以来、主要な観光地となっていたが、2009年1月の火山噴火とは関係のない地震によって周辺の集落が被害を受けた。
植生は高地または中程度の森に典型的で花の咲く低木やツツジ科の植物が豊富である。特に有名なのはグンネラ “sombrilla de pobre” (poor-man umbrella)と呼ばれる植物で、葉の大きさは直径2メートルにも及ぶ。公園内ではケツァールやヒノハチドリ(fire-throated hummingbird) ミドリオオハシ (green toucanet)、モズモドキ(vireos)、ムシクイ(warblers)、ゲラなど。
海岸
海岸線の長さは1,300 km近くにも及ぶ。太平洋海岸は山がちで全体の80%を占める。 カリブ海の海岸は長い砂浜と湿潤で湿地やマングローブ、穏やかな海に特徴付けられる。 一方で太平洋側は岩礁や崖が連なり、潮の満ち欠けが大きく、パパガヨ風により雨林から乾燥した森までが存在する。ニコヤ半島は乾燥し、オサ半島は雨林。
植物
樹木
Pochote (spiny cedar)- Bombacopsis quinata (Bombacaceae) サクイクイ
太平洋側の乾燥した森に多い。30mの高さに達することもある。幹と葉に棘を持つ。落葉性の木で、一夜に限り白い花が咲きスズメガやコウモリを引き寄せる。
Ceiba (kapok tree)- Ceiba pentandra (Bombacaceae) カポック
50 〜 60 m。湿林または乾燥した林の湿った地域に生える。枝に円錐状の棘を持つ。花は乾季に咲き、実は黒い種と綿のような繊維の入ったカプセル状。コウモリが受粉する。王冠のような形状を利用してオウギワシ(harpy eagle)が巣を作る。
Ceibo barrigón- Pseudobombax septenatum (Bombacaceae) プセウドボンバックス
カポックに似ているが、幹に緑色のラインが入っている。太平洋側ではよく見られるが、大西洋側の低地で見られることもある。 "Ceibo Barrigón" という名前は樽のような幹を示す。花は白く特徴的で雄蕊 (stamen)が多い。一夜に限り白い花が咲きコウモリを引き寄せる。
生態系
乾燥した森 太平洋側の海岸および中部の谷。
Santa Rosa National Park, Palo Verde National Park, Guanacaste National Park, Lomas de Barbudal Biological Reserve, Barra Honda National Park, Curú Wildlife Refuge, El Rodeo Protected Zone
乾季に哺乳類がよく見られる。花粉がよく飛ぶ。
低地 (0-500 m. altitude)の森。海岸沿い。
大西洋側: Limón Province (Pto. Limón, Sixaola, La Estrella), Heredia (Sarapiquí), and Alajuela (Northern lowlands).
太平洋側: Guanacaste Province (Nicoya Gulf), Puntarenas Province (Tárcoles and Térraba valleys, Peninsula de Osa)
植物の多様性が非常に高い。爬虫類、両生類が多い。ヒワコンゴウインコ(Great Green Macaw)、コンゴウインコ(Scarlet Macaw)、オオハシが生息。
標高 500-1500 mの森
常緑樹から成る山の麓のエリア。雨季に葉を落とす種もある。 25 〜 40 mの木の下には下草が豊かに生える。雨林では地面はコケやシダに覆われる。
Rincón de la Vieja NP, Monteverde PZ, Volcán Arenal NP, Juan Castro Blanco NP, Braulio Carrillo NP, Volcán Turrialba NP, Volcán Poás NP, Volcán Irazú NP, Corcovado NP.
標高 1500 meters 以上の高地
常緑樹の森。オーク、竹、低木など。ミズゴケ( Sphagnum mosses,“turberas” in Spanish)が作る強酸性の土壌に生える植物は限られるが、水をよく吸収するので地下水を豊富にする。コスタリカ固有種が多い。ケツァール、ハチドリが生息。
Guanacaste NP, Rincón de la Vieja NP, Miravalles PZ, Tenorio NP, Arenal NP, Juan Castro Blanco NP, Monteverde ,
Volcán PoásNP, Volcán Irazú NP, Volcán Turrialba NP, Tapantí NP., Los Santos FR, Chirripó NP, La Amistad IP.
湿地帯
海岸 ウミガメや水鳥の重要な生息地
マングローブ
Terraba-Sierpe mangroves
Drakeからのツアー
Palo Verde and Caño Negro Wetlands
ズグロハゲコウ (Jabiru mycteria)の生息地。
サンゴ礁
大部分は大西洋側にあり、カリブ海の Cahuita National Park は特に研究が進んでいる。太平洋側では Golfo Dulce、 Isla del Caño および Isla del Cocoなど。
エコツーリズム
国内総生産の6%を占める。
1945年には国土の75%を占めていた森林はコーヒー、バナナ、パイナップルの栽培で1983年には26%まで減少した。1996年に大々的な植樹を行い、2023年には60%まで回復した。
国土の26%が自然保護の対象。電力は主に水力で、人工湖であるアレナル湖に発電所がある。
25の国立公園、 うち3つはユネスコ自然遺産。自然保護区は100を超える。2019年に国内の電力の99%を再生可能エネルギーで賄えるようになった。2050年までにカーボンニュートラルを目指す。2021年にOECDに加盟。