読書メモ Der Unentdeckte Kontinent
Meg Lowmann著
ニレ (Ulme)
ニレ立枯病 Ophiostoma ulmi
かつて北米や欧州のどこにでも生育していたニレの木は20世紀半ば、 #キクイムシ の被害により激減した。 #子のう菌 ( #Schlauchpilz ) に感染したキクイムシのメスは弱っているニレの木の皮の下に卵を産み付け、生まれた幼虫は巣穴で感染し、飛び立った後、健康なニレの木の葉を食べることで子のう菌を拡げる。 アメリカニレは染色体がテトラプロイド(4倍体)であるが、 #ニレ にはディプロイドの近縁種も存在し、それらはニレ立枯病に強いことがわかっているため、アメリカニレとシベリア原産のニレを交配して立枯病に強い種を作り、森林に再導入することが計画されている。 生物学分野での遷移(せんい; 英語ではsuccession)とは、ある環境条件下での生物群集の非周期的な変化。
たとえば、野原に草が伸び、そのうちに木が生えてきて、いつの間にか森林になるような変化 (Wikipedia)