読書メモ 『歴史を変えた気候大変動』
完全に凍結した時代ではなく、 #気候 が不規則に急変化した時代 30年ほど前まで一般的な傾向しかわかっていなかったが、現在は年輪からのデータが各地から集められ、 #南極大陸 や #グリーンランド の氷床、アンデス山脈の氷冠などからの雪氷コアからの気温データの増加により多くがわかって来た。 北ヨーロッパは小氷河期に大気と海洋の相互作用の影響をじかに被った
おおまかな気候の変化
900〜1200年 中世温暖化 古代スカンジナビアの探検者らグリーンランドへ移住したり、北アメリカに到達
1200〜 寒冷化
1815 東南アジアのタンボラ山の噴火 「夏が来ない年」に
1850〜1890 ヨーロッパにおける大規模な森林伐採やアメリカの産業革命による温暖化
第1章 温暖期
#ヴァイキング の活動 タラの生息地に沿って移動 温暖化した800年〜1200年ごろまでが最盛期 10世紀末 アイスランドの「赤毛のエイリーク」らがグリーンランドや北アメリカに到達。
1040年 ノルウェー王ハーラルが船団を率いて「北の海域」を探検
第2章 大飢饉
#北大西洋振動 (NAO) アゾレス諸島上空の強い高気圧とアイスランド上空の強い低気圧の間で気圧が変動を繰り返すこと ヨーロッパ、とりわけ北部の気候に大きな影響を及ぼす。NAO指数が高いと夏の雨量が多くなる。
NAOの変動は北大西洋の大気と海洋の複雑な力関係による。特に海洋水温の変化が大きな原因。
13世紀 ヨーロッパ北部で寒さが強まることで、ヨーロッパ全体では高気圧が続き、暖かく乾燥した夏となった。
14世紀 天候不安定になり、持続的な大雨でヨーロッパ中が大飢饉に見舞われる。