ダルムシュタット夏季現代音楽講習会
ダルムシュタット夏期現代音楽講習会
Darmstädter Ferienkurse ("Darmstadt Summer Course")
Presented every two years by Internationales Musikinstitut Darmstadt (IMD), the Darmstadt Summer Course is an international “hot spot” for contemporary and experimental musical practices and composition: it is summer academy, festival and discourse platform at the same time and a meeting point of over 400 composers, interpreters, performers, sound artists and scholars. Since 1946, the Darmstadt Summer Course has been aiming at bringing together strong musical and aesthetic positions, providing a framework for high-level performance and discourse, a lively international network and an inspiring experience for our participants and guests. Internationales Musikinstitut Darmstadt(IMD)によって2年ごとに開催されるダルムシュタットサマーコースは、現代的で実験的な音楽の練習と作曲のための国際的な「ホットスポット」です。これは、サマーアカデミー、フェスティバル、ディスコースプラットフォームであり、 400人以上の作曲家、通訳、パフォーマー、サウンドアーティスト、学者。 1946年以来、ダルムシュタットサマーコースは、強力な音楽的および美的立場を結び付けることを目指しており、高レベルのパフォーマンスと談話のフレームワーク、活気のある国際ネットワーク、参加者とゲストに刺激的な体験を提供しています。
ダルムシュタット夏期現代音楽講習会は1947年より毎年(近年は隔年)開催されている現代音楽の最前衛を学ぶ場であり、かつてブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノらもこの場を通って世界に飛び立っていった。長い歴史をもつだけに取り上げられるテーマ作曲家や作曲様式は時代によって異なるがいずれもヨーロッパを中心に一時代を画した講師たちが教壇に立ち、その顔ぶれを見るだけでも戦後の西洋音楽史を俯瞰するようである。講習会のおおよそのカリキュラムは作曲家および作曲科学生のための授業と個人レッスン、演奏家および学生のためのレッスンで構成され、講習会の合間と最後に一般聴衆を入れたコンサートが複数行われる。その際、優秀と認められた若手作曲家、若手演奏家のための発表の場が提供されそれらが事実上、彼らのデビューコンサートとなることもある。このダルムシュタット・ドキュメント・シリーズはそうしたコンサートの貴重な記録であり、これらはそのまま現代音楽の歴史と現在を知る最高の手引き書となるであろう。Box3となる当セットではアンサンブル作品を集成。ケージ、クセナキス、石井真木(ドイツ留学の頃の作品であり、後年の汎アジア主義ではなく総音列主義で書かれている所に若さを感じる)ら大御所から近年の若手、中堅世代まで幅広い作曲家が取り上げられている。演奏陣はアルディッティQ、クロノスQ(このグループがダルムシュタットに参加すること自体が驚き)、ラサール、ヴェーグS.Q、ブルーノ・マデルナ、ピエール・ブーレーズなどのスターから当時将来を期待された若手(既に現在はベテランになっている演奏家が多い)まで多様。ライヴ録音のため、作品に対する驚きによる、どよめきや笑い声など聴衆の反応もリアルに収録されていて面白い。
https://www.youtube.com/watch?v=fRwrgP0QHRU