面倒な要求をしてくるひとに対する対処法
確認提案法
理不尽な要求をされたとき、
1. 現状を確認する(その仕事は夜までに仕上げる必要があるんですね。しかし私は予定があって、残業ができないんです。)
2. 共感(明日までに用意する必要があるなら、たしかに今日終わったほうが安心ですよね。)
3. 提案(徹夜でやっても終わるかわからないので、むずかしいんですが、僕が1/3、あとの1/3ずつをあなたとAさんで分担すればきっと終わりますがどうですか。)
相手にも仕事を振るとよい。
このようにお互い得する方法を提案すると、いい人づらをして正論で自分だけ得する方法を通したい人は、お互い得する方法を無下に退けてでも理不尽な要求を続けることはできないので、まともな話に戻させることができる。
ポジティブサンド法
NOの前後にポジティブなコメントを配置して挟む
1.このプレゼンはすごく重要ですね。とてもやりたい気持ちはあります。
2.しかし、明日までというのは無理です。
3.このプレゼンは、もうすこし内容を詰めたり、部長に確認しながら進めると格段によくなると思うんです。そうですよね明日部長はいらっしゃいますか。
ここでも相手にも仕事を振るとよい。
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ここからは、自分を困らせる悪意を持ってやってくる人に対する対処。
プレネゴシエーション
3段階からなる。
自己分析
相手は判断能力を奪おうとして感情を逆撫でしようとしてくる。
感情的になり、不利な立場にならないよう、3つのポイントを予め分析しておく。
1. 自分が感情的になるポイントはどこか(時間を伸ばすことを平然とやられる、最初に言われたことと違うことを手のひらを返すように言われるなど)
2. 譲れないポイント(時間の効率が悪くなることはしたくないなど)
3. 最も受け入れられないこと(やっても効果がないことをやらされたり付き合わされるなど)
自分が逆上しないように、自分のことを分析して冷静に対処できるようにしておく
プランニング
1. 自分は相手からどういう言葉を引き出したいのか
2. 想定問答(根性でやれと言われたらどうするかなど)
3. 交渉決裂ポイントを設定する
再確認
自己分析とプランニングを踏まえて、自分は結局どういうゴールを目指し、どういう戦略をとるのだろうと考える。
「嫌な人と付き合わなくてはいけない」という人は、自分のゴールが見えていないから目的に合った適切な相手を選ぶことができない場合も多い。自分の未来のためを考えて、本当に耐える必要があるのか見直す必要があるかもしれない。
己を知り相手を知れば百戦危うからず
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付録:ゴールデンブリッジ
どんな嫌な相手にも部分的な勝利を与えましょう。
完膚なきまでに叩き潰すと、将来会敵したときにややこしいので、相手にも得したと思わせておかなければならない。
ちょっとなめられるくらいのほうがちょうどいい。
利益はもらうけれど手柄を渡すというのもいいスタンス。手柄や肩書をとるより、実質的な意味をとったほうがよいし自由が増えることが多い。
付録:感情について
悲しみは冷静さを、怒りは頭の回転を作ってくれるメリットがある。
相手がこちらを陥れようとしているときは、冷静に対処したほうがいい。怒ると相手にとって濡れ手に粟。
ただし、怒りが問題解決能力、分析能力、創造性を上げる。これを知っている人は、金額交渉が有利になる。(知らなければ活用できない)
感情には使いみちがある。感情になにか結果を期待すれば、そのメリットが得られることが知られている。
目標を持って生きる必要はないが、なにかを実践するときは、それがどの結果になっているか知っていると頑張れる。
屈辱感、恐怖感をどれくらい感じるかは遺伝的、先天的に決まっており、抑えるのはとても難しい。成長マインドセットなどの考え方をつかって、ひどい扱いを受けたとき、それを糧にすることを考えるべき。