格変化
格に応じた名詞の変化のこと。
たとえば、ヨーロッパの多くの言語で名詞は格によって変化する。
ラテン語の格変化
格: 単数, 複数
主格: homo, homin-es
属格: homin-is, homin-um
与格: homin-i, homin-ibus
対格: homin-em, homin-es
奪格: homin-e, homin-ibus
英語では代名詞などに格変化が残った (he/him) が、あとは消失し、語順で判別する場合(目的語の位置など)と、前置詞がその役割を代理する場合とがある(to, by, of など)。そのほか「~'s」という形で所有者であることを示す所有格がある。
エスペラントの名詞の格には主格と対格があり、差は対格語尾 -n の有無だけである。こまかな格変化は前置詞で示す。
日本語では名詞自体の形に変化はなく、格によって格助詞(が、を、の、に 等)を後置する。
中国語には格変化はなく、語順が重要である。必要なときは介詞(在、从,给など)がその役割を担う。