人にとっての情報
情報に二種あり、ひとつを事実情報、もうひとつを感情情報(または意味情報)とよぶ。狭義には感情情報だけを情報とよび、事実情報は単に事実とよぶことがある。通信理論(情報科学)では逆に価値判断を除いて量化された情報だけを情報と呼ぶがここでは扱わない。
なぜ情報を2つに分けるか:判断のためには感情(意味)情報が不可欠だから。
意味情報は人の主観世界を広げることのできる情報形式をいう。事実情報に知識情報が結合すると意味情報となるが、この結合作業は主観世界を広げたいという人の感情に応じて起こる。別の言い方をすれば、意味情報は、防衛なり攻略なり価値創造なり競争力なりを為したい者の感情が事実に注がれて初めて生じ、主観世界の拡張をなすことで判断に寄与する。