アグリコラ
****** ルール
***** ゲームの準備
ラウンドカード (裏面が青) を一番上がステージ 1、その下がステージ 2 となるようにシャッフルして置いていく (一番下がステージ 6 になる)。ラウンドカードは各ラウンドで 1 枚ずつめくれていく役割を持つだけのアクションカードである。
追加アクションカード (裏面が緑色) のでプレイ人数と同じ数字が書かれたカードを、ファミリーアイコンがないほうを表にして 真ん中のボードに置く (3 人なら 4 枚、4~5 人なら 6 枚用意されており、それらを全て置く。1~2 人の場合はこれらは使用しない)。
職業カードをシャッフルして 7 枚ずつ各プレイヤーに配る (E、I、K は難易度調整用の印なので気にしなく良い)。使用する職業カードはプレイ人数に応じて変化し、 3 人プレイなら 3+ を、4 人プレイなら 4+ の効果を使用する。使用しない職業カードはゲームから除外する。職業カードは他プレイヤーには見せない非公開カードである。
小さい進歩カードもシャッフルして 7 枚ずつ各プレイヤーに配る。小さい進歩カード (裏面がオレンジ) の右上に書かれたアイコンはコストを表す。これは他プレイヤーには見せない非公開カード。
大きい進歩カード (裏面が赤) は大きい進歩用ボードに表向きで置く。これは自由に選んで取得していくカードなのでシャッフルする必要はない。
食料を 3 つずつ各プレイヤーに配る。ただし、スタートプレイヤーには 2 つだけ配る (※スタートプレイヤーは適当に決めて)。スタートプレイヤーは時計回りに順番に移動するというわけではなく、そういった効果のあるアクションを行ったときだけ移動する。
木の部屋と家族コマを 2 つずつ各プレイヤーに配り、それぞれのボード上に配置する。
***** ラウンド
各ラウンド開始時にラウンドカードを 1 枚めくる。その後、矢印が記載されているアクションがある場合は、その資材をそのアクションの上に置く (この資材は誰も取得しなければラウンドを跨いで溜まっていく)。
次に、スタートプレイヤーから順番に家族コマ 1 つを任意のアクションに置き、そのアクションの効果を処理する。既に家族コマが置かれているアクションに置くことはできない。すべてのプレイヤーの家族コマが家からなくなったらそのラウンドが終了し、次のラウンドに進む。ラウンド終了時にはアクションの上にある家族コマをすべて持ち主のプレイヤーの家に戻す。
**** 収穫フェーズ
一定ラウンド (ラウンドボードのラウンドとラウンドの間に記載されている) が経過すると収穫フェーズが発生する。
このフェーズでは、農地の上にある小麦および野菜を 1 つずつ回収する。
次に、家族コマ 1 つにつき 2 つの食料を支払わなければいけない。もし支払えない場合 (もしくは支払いたくない場合)、食料 1 つにつき 1 枚の物乞いカードを取得する。物乞いカードは 1 枚に付き -3 勝利点となるのでできるだけ避けたほうが良い。食料 1 つの代わりに手元の小麦または野菜 1 つを支払うこともできる (農地に置かれているコマは交換できない。手元のコマのみ交換できる)。かまどアイコンを持つ進歩カードはいつでも家畜を食料に変換できる。パンを焼くアイコンを持つ進歩カードもパンを焼くことができるが、ラウンド中にパンを焼くアクションを行っていない場合はできない。
最後に、同種類の家畜コマが 2 つ以上あれば (農場全体で数えるので離れている場所に置かれていても良い。3 つ以上あったとしても、1 種類につき最大でも 1 つしか増えない)、1 つ同種類の家畜コマを共有ストックから任意の家、厩、牧場置ける場所に置くことができる。
**** ゲームの終了
14 ラウンドが終了した時点でゲームは終了し、得点計算を行う。
***** アクション
**** 増築
増築するアクションでは空きマスに部屋コマを置くことができる。部屋はすでに置かれている部屋に隣接するマスにしか置けない。
**** 改築
改築するアクションでは上位の家に改築することができる (木からレンガ、レンガから石へと段階を踏んで改築する必要がある)。このとき、すべての部屋を改築しなければならない。1 アクションで木からレンガ、レンガから石へと 2 段階改築することはできない。
**** 家族を増やす
空き部屋がある場合、家族を増やすアクションで部屋 1 つにつき家族を 1 つだけ置くことができる。
家族を増やすアクションで増やした家族はそのラウンド中は新生児として扱い、アクションができない。また、そのラウンド直後に収穫フェーズがある場合は、支払う食料が 2 つではなく 1 つで済む。
空き部屋がなくても家族を増やすことができるアクションがある。このアクションを行った場合、そのアクションの上に新生児のコマを置き、ラウンド終了時には 1 つの部屋にその新生児と家族コマの計 2 つを置く。以降のラウンドでもその同居状態は続く。
家族は最大で 5 個しか置けない。
**** 農業
農地を耕すアクションで農場に農地を置くことができる。農地はすでに置かれている農地に隣接するマスにしか置けない。また、種をまくアクションでコマが置かれていない農地の上に小麦や野菜を増やすことができる。小麦の場合は小麦を 1 つ支払って任意の空いている農地の上に小麦を 3 つ置く。野菜の場合は野菜 1 つを支払って任意の空いている農地の上に野菜を 2 つ置く。農地が複数ある場合、1 回のアクションで複数の農地に対してこの処理を行える。ラウンド中に種を蒔くアクションで置いたマスはそのラウンド中は成長した小麦および野菜の畑としては扱わない。
農地を耕すアクションを行う度、最大 1 枚の耕作進歩カードを使うことができる。
小麦および野菜は農地の上にあっても手元にあっても得点計算の対象となる。
**** 畜産
柵を作るアクションでは木材 1 つを支払って農場に柵を 1 つ置くことができる。手持ちの木材の数だけ、1 回のアクションで何個置いても構わない。柵を置く場合、必ず農場のマス目を囲いきらなければならない (1 方向に空きができるような中途半端な囲い方はできない)。ボードの端は柵扱いにはならないのでそこにも置く必要がある。囲まれたマスは牧場となる。例えば、農場を 1 マス囲うには柵が 4 つ必要で、2 マス囲うには柵が 6 つ必要。牧場はすでに作られている牧場に隣接するマスにしか作れない。
柵は最大で 15 個しか置けない。
牧場 1 マスにつき同種類の家畜コマを 2 つまで置くことができる。また、先程の例で挙げた 6 つの柵を使って作った 2 マスの牧場の場合、間に柵を 1 つ置くことで 1 マスの牧場を 2 つ作ることができる (マス目の数に関わらず分断されている牧場を 1 つの牧場として数える)。この場合、それぞれは別の牧場扱いになるので、異なる種類の家畜コマを置くことができる。
厩を作るアクションでは木材 2 つを支払って農場の空きマスに厩を 1 つ置くことができる。手持ちの資材の数だけ、1 回のアクションで何個置いても構わない。また、厩は牧場の中に置いても良い (すでにそのマスに厩が置かれている場合は置けない。複数のマスで構成された牧場の場合、厩が置かれていないマスであれば同じ牧場内にも厩を置くことができる)。牧場の中に厩がある場合、厩 1 つにつき牧場に置けるコマの数が倍になる。そうでない場合、厩が置かれてるマスには家畜コマを 1 つ置くことができる。牧場以外のマスに厠が置いてある場合はそのマスは未使用の農場マスとは扱われない。
厩は最大で 4 個しか置けない。
家の中にも家畜を 1 つだけ置くことができる (つまりゲーム開始時点から部屋全体で最大 1 つだけ置ける)。
家畜コマはいつでも他のマスに移動することができる (移動できるマスなら。例えば他の種類の家畜コマを置きたいがゆえに家畜コマを共有ストックへ戻すこともできる)。また、家畜コマを取得したけれど置けるマスがない場合は、置かれている家畜コマと入れ替えることで捨てるコマを変えることもできる。もしくはかまどのアイコンを持つ進歩カードを使って食料と交換することができる。どちらも行わない場合、その家畜コマは共有ストックへ戻す。
**** 職業
職業アクションでは手持ちの職業カード 1 枚を公開してその効果を処理できる。アクションに記載されている通り、1 枚目の職業カードはノーコストで処理できるが、2 枚目以降は食料 1 つが必要 (プレイヤーの人数によりへんどうする)。
**** 小さな進歩
小さな進歩アクションでは手持ちの小さな進歩カード 1 枚を公開してその効果を処理できる。小さな進歩カードの右上にアイコンが記載されている場合、そのコストを支払う必要がある。また、左上にアイコンが記載されている場合、その条件を満たす必要がある。
カードの処理後、矢印が記載されている場合はその方向のプレイヤーにそのカードを渡さなければならない。
アップグレードする効果の場合、その小さな進歩カードをゲームから除外し、対象の大きな進歩カードを大きな進歩ボード戻さなければならない (他のプレイヤーがすでに取得していたとしても)。
進歩カードはプレイした以降効果が残り続ける。
**** 大きな進歩
大きな進歩カードに家族コマを置くことで、そのカードを取得できる。カードにコストが記載されているので、そのコストを支払う必要がある。大きな進歩カードは早いもの勝ちである。全部で 10 枚あり、9 枚なくなった時点で残りの 1 枚は誰も取得できなくなる。
進歩カードはプレイした以降効果が残り続ける。