『ユリイカ』1985年9月号
内容
「特集 イタロ・カルヴィーノ」ということで、単行本未収録短編やインタビュー、評論が多数含まれている。
目次
カルヴィーノと同時代の作家たち
イタロ・カルヴィーノ「パゾリーニへの最後の手紙」杉村昌昭訳
中村真一郎「カルヴィーノとドイツ・ロマン派」
イタロ・カルヴィーノ「ロラン・バルト追悼」伊田久美子訳
イタロ・カルヴィーノ「パヴェーゼ 存在することと行為すること」川名公平訳 ★
ステファーノ・ターニ「イタロ・カルヴィーノは殺しのテクスト」高山宏訳
【インタビュー】高橋源一郎「映画のセットのような文学――バタンと倒れると何もなし」
見える都市から見えない都市へ
荒俣宏「ゲットーからチャイナタウンへ」
浜口実「見えない都市のいないわれわれ」
文学機械サイバネティクスの想像力
イタロ・カルヴィーノ「サイバネティクスと幻影」和田忠彦訳 ★
ユートピアは無意味か?
イタロ・カルヴィーノ「フーリエによせて 愛の社会/霧状のユートピア」福井あおい訳 ★
千種堅「”木のぼり男爵” の植物宇宙論的世界」
古賀弘人「カルヴィーノの自由」
ファシズム・キャピタリズム・マテリアリズム
イタロ・カルヴィーノ「戦後イタリア文学の流れ」鷲平京子訳 ★
富山太佳夫「パルチザン文書」
イタロ・カルヴィーノ「客観性の海」林和宏訳 ★
コミック・ファンタスティック・サイエンティフィック
イタロ・カルヴィーノ「グルーチョの葉巻」門田礼訳 ★
イタロ・カルヴィーノ「デ・キリコの街の中の旅」松浦寿夫・田村恵子訳
野村雅一「カルヴィーノにおける不在のコミュニケーション」
イタロ・カルヴィーノ「月の娘たち」脇功訳、たむらしげる絵 イタロ・カルヴィーノ「領域の定義 コミック/ファンタスティック」 ★
カルヴィーノは語る
【インタビュー】イタロ・カルヴィーノ、フェルディナンド・カモン「文学の未来に向けて――壊れた鏡の破片のように」望月紀子訳
カルヴィーノ論集成
「カルヴィーノとは何者か?」古賀弘人編