c4j輪読会 貧乏人の経済学 第7回 山形浩生先生への質問コーナー
本全体に関する雑談
Koichiro Shiratori.icon『貧乏人の経済学』全体に「問題を解決したければ人間を理解せよ」というメッセージが流れているように感じましたが、この理解で合っていますでしょうか?
Koichiro Shiratori.iconサックスもイースタリーも明晰な頭脳を持ち、貧困の現場にも足を運んでいるという印象を持っていましたが、バナジーやデュフロのような思考の解像度の高さはないように思えます。単に時代が下ったということなのか、RCTなどの分析手法の差なのか、いろいろと考えられそうですが、山形先生はどのようにお考えですか? でかい経済モデルという話ではなく実証の時代だという時代の変化がある
マクロ経済学の理論が無理があった
結局(もっと介入したほうが良いとか介入しないほうが良いとか)なんでも言えてしまう
現実のデータを徹底的に分析するという世界観
日本の高度経済成長期
自由市場 vs 政府介入?
どうとでも言える
結局よくわからんかった
理論派経済学にはそもそも解像度粗すぎじゃね問題があった
Koichiro Shiratori.icon本書から手っ取り早い解決策を読み取ることはできず、むしろ現場でデータをとって効果を測りプロジェクトを改善せよという地道な営みを続けようという示唆を行間から感じました。私自身は現場で思考しながらプロジェクトをやり切れるタフな人間を育てる教育(自分自身を育てることを含め)をしようと思いを新たにしましたが、本書は本当に「インスタントな解はない」と主張していたのでしょうか? あるいはRCTで導かれた解なら他国にコピーできるということもあるのでしょうか?
「網羅的な結論にかえて」に銀の弾などないっぽいことが書かれていますねyuiseki.icon 一方で抽象的な解の手順はなんとなく提示されている気もする
1. 魅力的かつ単純な形で正確な情報を届ける
2. 個人の責任や意思決定の負担を減らす
3. 融資とか保険とか貯蓄とかがめっちゃ不利なのをどうにかしたほうがよい
4. 無知、イデオロギー、惰性による統治の失敗を回避すべし
5. 適切なちょっとしたインセンティブで劇的に改善することがある
Koichiro Shiratori.icon"Poor Economics"を『貧乏人の経済学』と訳した意図や経緯を教えていただければ幸いです。他に候補などはありましたか?
+1yuiseki.icontkgshn.icon
「貧乏そのものよりは貧乏な人たちの行動を見なさい」という本だった
別の言葉だと別の受け取り方をされる
本の題名は営業(編集)マター
Koichiro Shiratori.icon本書を読んで、「世の中には効果のめざましい解決策が結構ある」というのが衝撃で、希望を持ちました。山形先生のご感想を教えてください。
実験設計も困難
ある行動をした際に得られる情報量を最大化する
情報量が最大化されてないyuiseki.icon
他国の状況も結構正確にわかる
出羽守が即否定される
タイムマシン経営的な学者がやりにくくなっている
インターネットは、アホな人を10倍アホにして、賢い人を10倍賢くする
知の高速道路では渋滞も事故も逆走も高速
ご子息が好きそうだったので……
yuiseki.icon本書に一貫して流れる考え方「貧乏な人の生活にも、一定の合理性がある」「貧乏な人の生活行動の合理性は、貧乏な人との関わりの中でしか理解・解明できない」というのはエスノメソドロジー的な考えだと思いました。バナジー&デュフロは、エスノメソドロジー的な調査手法を意識していたのでしょうか…… yuiseki.icon私たち(『貧乏人の経済学』で挙げられているような発展途上国ではなく日本のような先進国で貧困問題に取り組もうとしている)ってどうしたらいいですか?
+1tkgshn.icon
バナジー&デュフロは発展途上国だからこそ様々な実験や詳細な調査ができている側面があるのではないかと思う
日本のような先進国では貧困に関する調査がとてもむずかしいと感じている
みな貧困について積極的に語りたがらない
施策に対する直接的なフィードバックが得られないのでモチベーションが維持できない
定量的調査ができなければRCTを実施して仮説-検証-改善という試行錯誤のプロセスを回すこともむずかしい yuiseki.icon近代化やグローバリゼーションの両面
グローバル工場最高
植民地時代の制度の悪影響
yuiseki.icon現在の日本における経済格差問題や貧困問題についてどのように認識しているのかをお伺いしたいです
開発援助の前提
みな合理的な理性を持っているはずだ
日本ぐらいの先進国の場合なぜ貧困が発生するのか
人間そのものに問題があるのかもしれない?
貧困に対する予防的な方策
制度の問題なのかリテラシーの問題なのかIQの問題なのか
オバマケア超めんどくさいのをソフトウェアで超簡単にした
IQでみると黒人白人の犯罪率は同じようなもん
IQが低いと犯罪率も離婚率も高い
リベラルやポリコレをつき進めると制度が複雑になる
制度が複雑だとIQが低い人はついていけなくて落ちこぼれる
個人の責任や意思決定の負担が増えていく
制度の複雑さをソフトウェアで改善できる可能性もある
一方で、すげー良いソフトウェア作っても使われてない
マイナンバーカードでの確定申告とか
yuiseki.icon人が利他的になる時について話したい
貧困問題はリベラルやポリコレに入ると思っている
本当に?
そもそもリベラルやポリコレは利他なのか?
衆議院選挙を経て、やはり経済格差や貧困問題の解決が最優先だと思った
ギスギスして他人を気遣う心の余裕がない
インターネットばかり見すぎか?
テクノロジーがすべてを解決する可能性はあり?
yuiseki.iconこの本を翻訳してほしいです
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・tks.icon生まれや環境の差みたいなのはどうしてもあるけど、その中で個々人の人生だとせいぜい努力して環境をえらんでマシなほうに行くほうがいいと思うんだけど、そっちの方向に注目が行かないのはなんでだろう?
輪読会で次に読む本でオススメがあったら教えていただきたいです!
ベルカーブ仮説(人間の下範囲いくつかが社会を悪くしてるんじゃないか 仮説として話題にもなった。原典は長いし難しい本なので読んだ人が少ない 高須も読んでない)
注意点
macOSやLinuxでは、Python処理系はOSと密結合しているため、変なことをやるとOSごとぶっ壊れがち
OSが依存しているPythonとは別のバージョンのPythonを使いたい場合は特に注意が必要
何も準備する必要ない
iPadでもPythonプログラミングできる(はず)
以下のURLにアクセス
参考文献
オススメ用途
小~中規模のデータ分析
既存のモデルを使った機械学習の試行錯誤
スタートメニューから「Anaconda Prompt (Miniconda3)」を起動する
参考文献
最初から入っているPythonを確認
code:bash
which python
python -V
Pythonはv2系とv3系で全然別物
流行りのデータ分析とかのライブラリは基本的にv3用
code:bash
xcode-select --install
数時間掛かります
https://gyazo.com/920bc4a514dfbdccaea49d17325a771c
code:bash
code:bash
brew update
brew install pyenv
pyenvでPython v3系を入れる
code:bash
pyenv install 3.9.0
pyenv global 3.9.0
python -V
数十分掛かります