【別冊】シンリミ空戦用・動翼および操舵方法に関する規定【詳解版】
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以下の場合、該当する動翼の可動域は片側10度までに制限される 【パターン①】ピッチ・ヨー旋回に関わる動翼が機体の前後に2つある場合
水平動翼カナードとエレベーターの同時操舵でピッチ旋回を行う機体などが該当する(上の画像がその一例)。
ピッチ・ヨー旋回に関わる動翼が規制の対象である。エルロンについてはロール操舵のみに用いる場合、この規制の対象外となる(20度までOK)。
【パターン②】ピッチ・ヨー旋回に関わる動翼が機体全体で3つ以上ある場合
機体後方にエルロン2つとエレベーターがあり、3つの同時操舵でピッチ旋回を行う機体などが該当する。
上の画像はカナードのステアヒンジは1つだが、エレベーターのステアヒンジは左右で2つある為、ピッチ操舵に関わる動翼が3つあると判断される。よって、パターン②によっても10度制限の対象と見なせる。
こちらもパターン①と同じく、ピッチ旋回に関わる動翼が3つ、ヨー旋回に関わる動翼が1つなどといった場合、10度制限の対象となるのはピッチ旋回に関わる動翼のみであり、ロール・ヨーに関わる動翼は20度までOKとなる。
【パターン③】推力偏向を使用する場合
エンジン自体をステアヒンジで傾ける場合、可動域は10度までとする。さらに、推力偏向が働く旋回軸の操舵に関わる動翼も可動域10度に制限する。
推力偏向がピッチ方向にのみ動く機体ならピッチ旋回に関わる動翼を10度に制限、三次元推力偏向なら全ての動翼が10度に制限されるといった具合である。このパターンはエルロンも規制の対象となり得るので注意。
水平動翼カナードとエレベーターの同時・個別操舵でピッチ旋回を行う機体
垂直動翼カナードと後方ラダーの同時・個別操舵でヨー旋回を行う機体
エレベーターとエルロン2つを(常時・一時的問わず)同時に操舵してピッチ旋回ができる機体
ラダーが機体後方に3つあり、同時または個別に動かしてヨー旋回を行う機体
X字動翼などにおいて、ピッチ・ヨー操舵時に4つの動翼の動きが関わる機体
複葉機などで、主翼の上下2枚のエルロンを内側に倒してヨー旋回ができる機体(ドラッグラダー)
ピッチ方向にのみエンジンが傾く機体の推力偏向を担う基部、およびエレベーター・カナード
左右のエンジンを上下互い違いに傾けてロールにも使用できる機体のエルロン
三次元推力偏向を搭載した機体における推力偏向基部および全ての動翼
FAQ
※動翼の10度制限条件は少しややこしい為、よくありそうな質問形式で別途FAQを展開します。
code:カナードが動翼ではなく固定されている機体はどのような扱いになりますか?
→固定カナードであれば動翼の数に含めません。後方のエレベーターが2つ以内の場合、20度まで設定可能です。
code:双尾翼を搭載したエンテ型などにおいて、左右のラダーを同時に動かす場合の制限はどうなりますか?
→20度までOKです。ラダーがステアヒンジ2個で構成されている場合、ヨー旋回に関わる動翼が2つあると判断しますが、それが前後ではなく左右にあるというだけなので、どのパターンによる規制も当てはまりません。ただし、ラダーにステアヒンジを片側2個・計4個使用している場合や、機体前方に垂直動翼カナードがある場合は10度に制限されます。
code:水平動翼カナードとエレベーターを前後に搭載したエンテ型などにおいて、ロジック設定によりカナードとエレベーターを同時に操舵できないようにした場合、制限はどうなりますか?
→10度に制限されます。上下ピッチ旋回に前後の動翼が関わっているため、同時に操舵できない場合であっても制限の対象となります。
code:機体後方に3つのラダーがあり(双尾翼+中央)、左ヨー時に中央と左側のみ、右ヨー時に中央と右側のみを動かす場合の制限はどうなりますか?
→10度に制限されます。左右ヨー旋回に3つの動翼が関わっているため、片方向につき2つしか動かない場合でも制限の対象となります。
code:X字動翼において、左ヨー時に左側の2つのみを動かし、右ヨー時に右側の2つのみを動かす場合の制限はどうなりますか?
→10度に制限されます。こちらも上の例と同じで、左右ヨー旋回に4つの動翼が関わっているため、片方向につき2つしか動かない場合でも制限の対象となります。
code:複葉機などにおいて、エルロンが主翼の上下左右に計4つある場合、10度に制限されますか?
→20度までOKです。パターン①②による規制はあくまでピッチ・ヨー旋回に関わる動翼のみが対象であり、エルロンをロールのみに用いる場合は規制の対象外となります。ただし、下の例のようにロール以外の操舵にも関わる場合、10度に制限されるので注意してください。
code:複葉機などにおいて、左右どちらかの上下2つのエルロンを内側に倒してヨー旋回ができる場合(ドラッグラダー)、エルロンは10度に制限されますか?
→10度に制限されます。X字翼の場合と同じで、エルロンが上下左右で4つあり、その全てがヨー旋回に関わっているため、片方向につき2つしか動かなくても制限の対象となります。
code:複葉機などにおいて、左右両方の上下2つのエルロンを内側に倒してエアブレーキとして使用できる場合、エルロンは10度に制限されますか?
→20度までOKです。エアブレーキを使った際にピッチ・ヨー方向に機体が旋回しない場合、それらの旋回には関わらない動翼という扱いになる為です。左右どちらかのエルロンだけを内側に倒せる場合のみ、ヨー操舵が可能であるため10度に制限されるといった具合です。
code:牽引式機において、機体後方のラダーでヨー旋回を行う際に勝手にロールしてしまう癖を、片側のエルロンを同時に傾ける事で補正する場合はどうなりますか?
→ラダー・エルロン共に20度までOKです。このエルロンはあくまでロール補正に使用されているだけであり、単体でヨー旋回には関わらないため、たとえ前後にある場合でも10度制限の対象外となります。複葉機でエルロンが上下2つある場合でも、ドラッグラダーとして用いずに同じ方向に傾ける運用であれば20度までOKです。
code:三次元推力偏向機において、ピッチ・ヨーのみ推力偏向を用いるが、ロールには推力偏向を用いない場合、動翼の制限はどうなりますか?
→この場合はピッチ・ヨー旋回に関わる動翼のみ10度に制限し、エルロンは20度でOKです。もちろん、一時的であっても手動で左右のエンジンを互い違いに動かす事でロールが出来る場合は、エルロンも10度制限の対象となります。
code:ステアヒンジを並列に2つ連ねて使うような長くて大きい1つの動翼について、片方をヒンジに換装しブレースや木製ポールで繋げた場合、動翼の数はどのようにカウントされますか?
→パターン②の項目に記載している通り、動翼を動かしているステアヒンジ(アナログヒンジ)の個数を動翼の数としてカウントします。そのため、この例のようにステアヒンジとヒンジを連ねて動かす動翼は1つとカウントします。逆に、小さな動翼であってもそれ1つをステアヒンジ2つで動かしている場合は、動翼は2つとカウントされるので注意してください。
code:動翼として動く尾翼やエルロンなどに直接他の動翼を接続して、それらを同時に操舵した際に一時的に20度以上傾いてしまう構造は許可されますか?
→すべての動翼は如何なる状況においても20度以上傾ける事は許可されていません。そのため、仮にステアヒンジを直列に2つ連ねて各動翼を動かす際には、双方10度に設定して最大20度を超えないようにする必要があります。またロジックで20度を超えないように設定するといった方法も基本的に認められていません。(見ただけでは判断が難しい事と、ロジック制御を行ったとしても、ステアヒンジの自動戻り中に一時的に20度を超えて傾く事は有り得るため)
◆質問コーナー
→上記解説およびFAQだけでは分からない事や、制限の有無について確認したい場合はこちらに書き込んで下さい。