『失敗の科学』(マシュー・サイド)
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発行:2016
かなり前に購入してだけど、何年越しかで読み進めてみると、おもしろくて一気に読了。
大前提として、失敗から学ぶことをしないと閉じた世界で物事を考えるようになり、認知的不協和から逃れるために嘘を嘘と認識せずにつくようなことをし、なんの改善もないままにその犠牲者が増え続ける、というようなことに陥る。
認知的不協和や後付で自分を正当化すること、記憶の改ざん、しなやかなマインドセットなど、今まで学んだことがあることを、失敗という一つの軸によって、いろんな人間の認知の特性とそこから得られる教訓を元に、様々なストーリーが編み上げられていて、著者のうまさを感じてただただすごいな、とも感じた。
著者の主張はわかりやすく、話もおもしろいので、おすすめしやすい本。