お金持ちになれる黄金の羽の拾い方
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黄金の羽が出来るまで
1995年という特別な年
黄金の羽根とは
制度の歪みから構造的に発生する「幸運」。手に入れた者に大きな利益をもたらす
例
ワールドカップのチケットで日本のチケットは殺到したが、海外向けのチケットは余っていた
海外に住んでいる人に頼んで買ってもらえば簡単に手に入れられた
一応本人確認をやろうとしたが、非現実だったため結局やらなかった
wintyo.icon 構造的解決はやっぱり凄いな
情報をいかに活用するかが肝心となる
情報が広く公開されればされるほど、至る所に近道ができる
したがっていかの選択肢に迫られる
知識を獲得して近道をする
金を払う
回り道をとぼとぼ歩く
ゲームを楽しむためには、ゲームのルールを良く知らなければならない
必ず歪みがあるため、そこを突けば簡単に得ができる
世界がまるごと変わった
オウム真理教
Windows95
書籍や雑誌は新聞とともに独占禁止法の適用除外とされている
よって販売価格が固定されている
その代わり売れ残ったものを返品してよいルールになっている
出版社と取次の利害対立
出版社の誘因
できるだけたくさんの本を作る
出来るだけ部数を多くする
取次の誘因
できるだけ返品率を下げる
シニョリッジ(貴族の特権)
出版社は毎月過剰に発行して仮支払金を受け取れば、過払い分を返さずに済む
ただし返品率が上がるとこうしたことができなくなり、資金繰りがたちまち瀕してしまう
乗り切るには本をもう一冊作るのが手っ取り早い
書店の経営は構造的に、資金繰りが苦しくなったら在庫を返品する
理想は、ベストセラーを中心に出来るだけ多くの本を仕入れ、一定期間内に売れなかったものは返品する
取次は販売実績によって注文を減らし、返品率を抑えようとする
ただ書店側からすると「注文した本が納品されない」という不満につながる
構造的な歪みはいつか必ず顕在化する
マーケット縮小に苦しむ業界は出版だけではない
少子高齢化によって、構造不況と呼ばれる産業はいくらでもある
ユニクロのように新たなビジネスモデルを生み出して大成功する会社もある
ただし、拡大する市場で成功するよりも、縮小するマーケットの中で生き残る方が遥かに難しい
右肩上がりの時代は終わってしまった
世紀末バブル
産業革命から急激に所得が上がった
資産は収入の多寡で決まるのではなく、収入と支出のバランス
節制をしていれば、誰でも億万長者になれる
日本は約7%が億万長者
270万 / 5200万
金融ビックバン
1998年
「黄金の羽根」はどこに落ちているのか?
市場経済では、利益は差異から生じる
社会制度的な歪みは誰でも利用できる
自営業者になって、「個人」と「法人」の二つに分ける
お金持ちと呼ばれる人は
自営業者
中小企業の経営者
PART1 人生を最適設計する資産運用の知識
1. 世界にひとつしかないお金持ちの方程式
資産形成=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)
したがってお金持ちになるには以下の3通り
収入を増やす
支出を減らす
運用利回りをあげる
ルール1. 純利益の確保こそが重要である
ルール2. 複利の資産運用では、わずかな利回りの違いが大きなさを生む
ルール3. 十分な元金がなければ運用しても意味がない
ルール4. 収入を増やす確実な方法は働き手を増やすこと
ルール5. 他人への投資と自分への投資を天秤にかけよう
株に投資するのもいいが、自分に投資する(人的資本への投資)も検討する
ルール6. サラリーマンが金持ちになる方法は3つある
収入をあげる
年収1000万円のサラリーマンの税負担は250万程度
年収3000万だと1200万程度収めるが、1800万は残るため、それを10年続ければ1億は超える
ベンチャー企業に就職して、自社株を購入したり、ストックオプションを取得する
仕事を発注した業者からキックバックを受け取る
ルール7. 確実に金持ちになる方法は支出を減らすこと
wintyo.icon やっぱりこれなんだよね
ルール8. 家計のリストラは住宅コストと生命保険から
ルール9. 投資のコストに気づかない人は金持ちになれない
投資コスト=手数料
ルール10. 最速の資産形成法は税金を払わないことである
東京の郊外は空室が増えていて、家賃が下落している
八王子や青梅の駅からバスで10分ほどなら、2LDKのこぎれいなアパートで家賃は月5万程度
2. 誰も知らない資産運用の常識
常識1. 投資をしないのが最高の投資である
ここ20年では不動産や株の価値は下がり、現金で持っていた方が得をしていた
wintyo.icon え、じゃあ資産運用で生活していくという発想は駄目なんじゃ・・・
常識2. バブル崩壊で日本人は豊かになった
企業の収益は悪くなったが、給料はそう簡単に下げられないため、お金が個人に流れて行った
常識3. 日本人は大きなリスクを取ってきた
常識4. 不動産を買ったら、資産運用はそこで終わり(詰んでいる)
資産を3等分にする
預貯金
株式
不動産
不動産の額は大きいため、住宅ローンを組んだ時点で資産は不動産に大きく偏ってしまう
常識5. 長期投資が成功するとは限らない
長期投資が素晴らしいと言っているのはアメリカであって、日本で通用するとは限らない
常識6. 資産運用の専門家は資産運用理論を無視している
株価も水の分子運動と同じようにランダムに動いている
学問的にはインデックスファンドの方がアクティブファンドより手数料分得している事が明らかになっている
これが事実だと、ファンドマネージャーやファイナンシャル・アドバイザーの仕事がなくなるため、その事実を語らない
常識7. 経済学者の予測は当たらない
ポジティブ・フィードバックの力が働いている
「今日がよければ明日も多分いい日だし、今日が悪ければ明日は多分もっと悪い」
複雑な理論を振りかざさなくても、経験的に誰でもなんとなく分かっている
常識8. 適性株価は誰にもわからない
株式アナリストによるファンダメンタルズ分析のレポートは、ほとんどの場合は自分に都合の良い株を投資家に買わせるためか、分析対象である企業経営者のご機嫌をとるための証券会社の営業行為
常識9. チャートで未来は予測できない
常識10. 短期投資は最高のギャンブルである
宝くじは購入代金の半分は、買った瞬間に国に持ってかれる
競馬などは胴元の取り分が25%もある
パチンコは3%程度で、胴元の取り分が少ない
なので比較的勝ちやすい
ただしもっとも手数料が少ないのは株とバカラ
バカラの手数料は0.5%
株はネット証券を使えば往復0.5%程度
3. 不動産の呪縛を解き放つ法則
不動産は感情的なバイアスがかかりやすいが、実際のところ賃貸でも普通に住む事ができ、所有することに特別な価値はない
法則1. 家を買うのは、株式に投資するのと同じである
3000万を一括で購入した場合、家賃の支出はなくなるが、代わりに投資による利回りを得る機会を失う
年150万円の家賃を払って時価3000万円相当の不動産を借りるということは、
大家に年5%の利息を払っているのと同じ
この金融資産を5%超の利回りを運用できるなら、そっちの方がお得
wintyo.icon この考えは素晴らしい。でもインデックスファンドは利回り3%〜5%と言われているから、このケースでは買っても問題ないかも
法則2. 家の値段は家賃から合理的に決まる
マンションの賃料を年150万円とすれば、3000万円の物件で年5%の収益を得ていることになる
不動産収益率=年間賃料÷不動産価格
家賃から不動産価格を割り出すことも可能
法則3. 持ち家とは賃料の発生しない不動産投資である
持ち家は自分で自分に不動産を貸しているだけ
お金の移動がないため、税金が発生しない分、マイホームの方が有利と考えられやすい
wintyo.icon あと契約更新料とか支払わなくて良いよね
法則4. 不動産はリスク商品である
価格変動によって買った方が損する場合もある
不動産の期待利回り=無リスク金利+リスクプレミアム
法則5. 住宅ローンは株式の信用取引と同じである
法則6. 住宅ローンの返済は「貯金」ではない
法則7. 永住を前提に家を買っても、持ち家は有利にならない
法則8. 家賃よりも安く家が買えることはない
法則9. 30年後に手に入った「我が家」に価値はない
法則10. 市場経済では賃貸と持ち家に優劣はない
市場経済においては、確実に手に入れることのできる利益は、目端の効いた市場参加者によってすぐに発見され、消費される
その結果、全ての価格は誰も確実には得をしないところに落ち着く
これを裁定取引(アービトラージ)という
4. 生命保険は損をすることに意味がある
生命保険は、「不幸な出来事が起きた時に当選金が支払われる宝くじ」
40年間、月額3万円を払った場合は総額1500万円程度の支出になる
保険は損をする可能性が高い商品なので、最低限の保障さえ確保できれば、それ以上は無駄
保険料が安い共済系の生命保険
全労済
日本生協連
全国生協連
5. 見えない「貧困化」が拡がっている
人生の大きな買い物は以下
不動産
保険
養育費
サラリーマンの生涯年収は3億〜4億と言われている
3億と仮定すると、
2割(6000万円)は税金と年金・健康保険
住宅関連支出(7000万円)と各種保険料(1000万円)
子供2人を育ていると4000万円の教育費
残りは9000万円
それを40年で割ると200万円程度しかない
PART2 人生を最適設計するマイクロ法人の知識
6. 国家に惜しみなく奪われる人々
国民年金の赤字分が、厚生年金で補填される
保険料の半分を会社で持つということは、その分は本来自分にもらえるはずだった額になる
(人件費という形で支払っている)
7. 「個人」と「法人」、ふたつの人格を使いこなす
合法的な範囲で、できるだけ税金を払わない
合法的な範囲で、できるだけ多く再分配を受ける
8. マイクロ法人で人生が変わる
ルール1. 所得税の発生しない範囲で給与を決定する
自分の給料を自分で決める事ができるため、課税所得をできるだけ抑えた給料を設定する
ルール2. 所得税の発生しない範囲で家族を雇用する
ルール3. 生活費を法人の経費に振替える
ルール4. 個人資産を法人名義で運用する
社会保険は扶養者が増えても負担は変わらないが、国保は個別にかかる
9. 不可能を可能にする奇跡のファイナンス
不況になれば、国家の役割は強化される
弱者を保護しないといけないため
国が補助金や助成金の制度を作ると、人が集まってくる
働かずに金が儲かれば、これほどいいことはない
消費者金融の金利が高すぎると批判する人がいるが、法律で強制的に金利を下げれば、リスクの高い客が融資対象から排除されてしまう
排除された人は闇金融に流れるため、かえって被害者は増える
規制を強化すれば社会はよくなるという、典型的な誤解
エクイティファイナンス(Equity Finance)
株式を発行して出資を募る
デットファイナンス(Debt Finance)
銀行から融資を受けたり、債権を発行して投資家に買ってもらう
信用保証協会
無茶な融資のおかげで巨額の赤字が政治問題化した
しかし、民間金融期間から融資を断られた中小企業の救済という政策目的からは、審査を厳しくするわけにはいかない
こういう解決不能の相反する状況におかれることを「ダブルバインド」と呼ばれる
10. 税金について知りたい本当のこと
裏金
11. 税務調査の裏と表
税金の取れるところを優先して調査する
なのでできるだけ赤字で申請する
税理士は顧客のために税務署と闘うことではなく、税務署員がノルマを達成できるように、顧客を説得して「お土産」を持たせてあげる
「売上が1000万円に満たない零細企業なんだから、ここは10万円くらいで勘弁してあげてくださいよ」みたいな
PART3 人生を最適設計する働き方
12. クリエイティブクラスとマックジョブ
多重知能の理論
空間的知能
広い空間のパターンを認識して操作する能力
パイロットや建築家に向いている
博物学的知能
世界を分類して理解する能力
知識社会に必須とされる知能
言語的知能
論理数学的知能
高度なテクノロジーに支えられた知識社会での仕事は大きく3つに分けられる
クリエイター
スペシャリスト
マックジョブ
代替可能な仕事
同じクリエイティブクラスでも、クリエイターとスペシャリストに分かれる理由
拡張可能な仕事か否か
拡張性がないと、富に限界がある
日本以外ではサラリーマンという職業が存在しない
リストラ圧力は日本的雇用慣行の歪みから構造的に生じてくるもの
したがって会社や経営者、グローバル資本主義を避難してもしょうがない
人的資本からの収益を増やすには、以下の方法のみ
人的資本への投資によって運用利回りをあげる
人的資本の運用期間をできるだけ長くする
自分だけのニッチを見つけ、人的資本を最大化する、「スペシャル(専門)」に特化し、会社に依存せずに市場から富を得る
知識社会に生きるということは、そういうこと
「好きなことしかやらない」と決めれば、人生における面倒な問題の大半は消失する
エピローグ 新宿中央公園のホームレス
ホームレスには二つの人種がいる
ただ家がないだけで稼いでいる人
畳の上で寝ることよりも大事なものがあるため
大抵、酒か女か博奕(ばくち)
こういう人は自分のことをホームレスだと思っていない
ホームレスは「残飯を漁るもの」と捉えている