ほんとうのリーダーのみつけかた・増補版
2022/05/29
梨木香歩 1959年生
岩波現代文庫・文芸343 2022/07刊 → 文庫化2022/05
はじめに
ほんとうのリーダーのみつけかた 2015/04
今、『君たちはどう生きるか』の周辺で 『図書』2018/05号
この年月、日本人が置き去りにしてきたもの 『図書』2015/10号
引っ掛かる力、そして新しいXさんの出現を 書き下ろし
岩波現代文庫版あとがき
解説 若松英輔
2020/09/10:ハードカバー版 「個」と「群れ」との対比にあって、まず屹立した個人たれ、集団に埋没したり迎合したりするなかれという威勢のいい掛け声は、今まで散々耳にしてきた。しかしここでは、「群れ」をなすことそのものは、動物としての本性であることを認めることから始められている。その上で、自分のことをほんとうに知っている「誰か」が、あなたのリーダーであると説く。それはつまりは、自らの魂の導き手であるような、「もうひとり」の自分を、自分のなかに作り上げることだと著者は説いているのだと思う。いい本だった。
現代文庫版:単行本の時に一度読んでいるものの、増補部分と若松英輔さんの解説を読みたくて購入。数時間で読了できた。人間は、群れを成して生きている動物なので、群れ(=集団)に属したい欲求があるものだし、属していないと不安になるようにできているとしている。問題は、属する集団が意に沿わない場合だったときで、その際には「内なるリーダー」の声を聞くとよいとする。まず、個人であることを大切にしたいという、若い世代へ向けたエールであった。