そして、バトンは渡された
2019/05/19 瀬尾さんの著作としては、これが3冊目となる。どれにも共通することではあるが、手に汗にぎる、ハラハラドキドキの事件は起こらない。それでも、3人の父と2人の母とに育てられたという優子の伸びやかさは、秀逸な設定であろう。ここで、「家族とは何か」「愛とは何か」という刃を突きつけるような問いかけをしていないのが、瀬尾さんの美点なのではあるまいか。この作品は、音楽と食事とが重要な役割を果たしている。いい音楽を聴き、おいしく食事ができるというのは、それだけで幸せなことだと思う。
2022/05/08 原作の記憶がある者としては、「許しがたい」レベルの改変。要は、まるで別物ということ。映画としては、それなりに成功しているかもしれないが、「映画化」としては、認められないもの。むしろ、原作を再読したくなった。