「生きがい」と出会うために
はじめに 「生きがい」との出会いを求めて
1 「生きがい」とは何か
サバルタン 疎外された人々
内村鑑三の警鐘=Lifeが喪失されつつある
生きがい=生きる意味/生きがい感=生きる経験とを区別
2 名無き賢者たちとの協同
志樹逸馬
味わう
目と眼、見ると観る
3 避けがたい試練と向きあう
4 生きる希望はどこにあるのか
5 生きがいをつなぐ
おわりに 平凡な心のくみかえの体験
2018/05/11 テキスト1回目:もはや1人の若松ファンとして刊行を待ちわびていたものの、読了には時間がかかった。長寿番組・100分de名著5月度に取り上げられる『生きがいについて』の解説本である。読んでいるうちに、どこからが原著者である神谷の思想で、どこからが若松さんの思想であるのかがわからないくらいに「一体化」して迫ってくる。石牟礼道子にとって水俣病があったように、神谷にとってハンセン病があったのかもしれない!と思って読んでいたら、何のことはない、若松さんがご指摘されていた。もちろん、原著も読む予定でいる。オススメの1冊。 2018/06/06 テキスト2回目:6/8に予定している『生きがいについて』の読書会の参考にと思って再読。Kindleでマーキングした行をピックアップし、ノートにしながら摘読。キーワードは、「つながる」「見出す」「待つ」の3つではなかろうか。生かされているものとして、自然と歴史に「つながる」。悲しみを導きの光として、社会の中で疎外され、うめいている人を「見出す」、また、自分の中から既にあったものとしての生きがいを「見出す」。そのためにも、「待つ」ことが重要と、若松さんが述べている。神谷さんの原文にも当たらなくては。 2018/05/28 原テキスト:書名こそ知ってはいたものの、Eテレ「100分de名著」で、しかも若松英輔さんの解説で取り上げられることがなかったら、この本は読まなかっただろう。「神谷美恵子コレクション」として2004年に刊行された際に、「執筆日記」と柳田邦男さんによる「解説」が付される。読中は、その文の精神主義への偏りと倫理性にいささか辟易としていた。しかし、一番感心したのは「執筆日記」であった。神谷さんにとって、この著を完成させることは、「生きがい」に他ならなかっただろうと思われる。