グレート・ギャツビー
・70ページ過ぎても主人公がギャツビーと話さない。いつでてくんねんと思ってしまいました。
・主人公のニックは行きたくもないパーティーを断れず、帰りの時間を気にしながら参加している
・ギャツビーの孤独が描かれる。周りの人物は彼をダシに盛り上がりたいだけ。何度も屋敷に来ていても、彼のことは誰も知らない。知ろうとしない。
故郷に残してきた幼なじみの女の子の子に
“でも僕が彼女について覚えているのは、テニスをしているとき、上唇にうっすらとした口髭みたいな汗が浮かんだ、ということくらいだった”
(「そんなことないだろ」っていうぐらい些末なポイントを重要そうに、あるいは限定表現で書く)
“人は誰しも自分のことを、何かひとつくらいは美徳を備えた存在であると考えるものだ。そして僕の場合はこうだ――世間には正直な人間はほとんど見当たらないが、僕はその数少ないうちの一人だ。”
(箴言)
・ギャツビーはデイジーに恋していただけだった。彼女を見たくて屋敷をここに移した。
・「ワールド・シリーズで八百長を仕組んだ」セリフの反復がまさに春樹っぽい。春樹の訳だからなのか。
・「英国に、私のために服を買い揃えてくれる男がいてね」ここが #ジェイムズ・エルロイ の言ってた、“ギャツビーはシャツを大量に持ってる”って描写なのか。煉瓦のようにシャツが積み重なっている。ここの描写好き。 ・形容の仕方が翻訳調。春樹節。「油断ならない浅瀬」
・ギャツビーの思いは切ない
・ニックにギャツビーが「プールに入らないか」って言うのは伏線
podcast『ブック・フォー・ビギナーズ』で友人・荒井くんと『グレート・ギャツビー』について語った
・前編
・後編