父が娘に語る経済の話
・農耕→余剰を生み出し、経済、文字、債務、その他を生み出した
・産業革命で分配が生産に先立つようになった。あらかじめ何に使うお金か決まった上で、借金をする→ #坂口恭平 さんの「作ってから売る」のとは違う ・イギリス 植民地支配が始まり貿易が主となった→農奴を領主が囲い貿易に役立つ羊毛を作らせようと。それで数値化 土地、農奴も商品になった→産業革命で加速 イギリスは領主の多くが他のヨーロッパのように軍隊を持たなかった 貿易で商人と一緒に利益を上げるしかなかった その土地でできる羊毛の価値をもとに農奴が賃料を払うことに 最初に債権ができた
・マーロウのフォースタス(ファウスト) 16世紀 19世紀のゲーテの『ファウスト』は24年たって贖罪へ 天使による 贖罪リデンプションは「利子の完済」と同じ意味 カトリックでは教皇と枢機卿だけが神と対話できるとされた プロテスタントでは誰もができると プロテスタントの支持者は商人だった 利子への贖罪意識が変わった
・交換価値が経験価値を打ち負かした
・1942年、ドイツの外国人収容所でタバコが貨幣になり、赤十字からの物資を交換していた。デフレやインフレも予想して。リチャード・ラドフォードの記録。
・権力者が嘘をつく 悪貨が増える。インフレが起こる。社会が変わる
・ビットコインは国から貨幣を切り離そうとした。しかしその損失を誰も守ってくれないということでもある。ビットコインは総量が2100万とアルゴリズムで決まっている。2032年ぐらいに迎えると総量に達する予想。総量が決まっていることが危険。流通量を誰もコントロールできない、希少性が高まるのでデフレになる。
・政治と経済は切っても切り離せない。そして、政治も貨幣も信頼で本来は成り立つ。しかし政治家は貨幣しか見ていない。政治家は信頼を作らない。テクノロジーと政治の権利を民主化すること。
→誠実の問題。言葉が信じられなくなるかどうか。信頼できない言葉の流通を止められるかどうか。これは僕が自分の卒論を読み直している #ジッド の「 #贋金つくり 』と関わる。 ・権力者が好きなのは全ての商品化。労働力と機械と環境の商品化。でもそれは失敗する。大事なのは民主化だ。商品を買うことが投票になる。しかしそれは投票権とは違う。法のもとに1人一票は平等。株は違う
・エウダイモニア 花開くという意味。何者かになるプロセスが本物の幸福ということ。
・「支配者だけが国を支配する権利を持っていると、庶民に固く信じさせればいい」それは幻想なのに。その支配を正当化するイデオロギー。筋書き。倫理観。それは文学なのでは。
・現代の経済学者も占い師みたいなものも多い。自然失業率は概念。市場が完全雇用を生み出せない理由とされる。失業は競争不足とされ、規制緩和、それでもうまくいかない場合民営化。それでもうまくいかない場合労働市場の福祉や組合を取り除く…占いみたいな答えのない話。
・日本の民主主義指数は先進国最下位の22位。労働者の自己決定権の保障、経済民主主義指数でもOECD29/32位。GDPに占める教育支出が低く、日本に住む子供の7にんに1人は貧困、と先進国中最悪。ひとり親の貧困率が突出して高い。
・バルファキス「君には、いまの怒りをそのまま持ち続けてほしい。でも賢く、戦略的に怒り続けてほしい。そして、樹が熟したらそのときに、必要な行動をとってほしい。この世界を公正で理にかなった、あるべき姿にするために」