網走監獄
博物館網走監獄 今野久代副館長
「読み進める前は受刑者の暗号かなと思ったが、出所する時に逃走経路を暗号で残してるのかなと思っていたけど、読み進めるとそんなことはなくて…」
「急行まりも」に「時刻表」?書かれていたのは定山渓や蔵王といった道内外の温泉地や、列車の時刻や料金でした。
■半世紀以上の時を経て、文書を隠した服役囚に迫る
副館長の今野久代さんは、文書に書かれていた「流転の王妃」という書籍の出版年などから、文書を隠したのは26歳以上の男性(再犯者)で、1959年から1960年ごろに服役していたとみています。
博物館網走監獄 今野久代副館長
「書き方も丁寧で、字も意外ときれい。読みたい本リストも当時ベストセラーの日記や小説、地理やその地方の特色を知っている人物。ある程度教養があって、そうしたことに興味関心がある人物だと推測しました」
重大な機密でもない文書をなぜわざわざ床下に隠したのか。その真意は謎に包まれたままです。