OBSのApple Siliconネイティブのベータを使ってみた
Apple Siliconをネイティブサポートし、ScreenCaptureKitによりキャプチャー時のパフォーマンスが大幅に向上したライブ配信アプリ「OBS Studio v28.0」のBeta版が公開。
9月1日:
Apple Siliconをネイティブサポートし、ScreenCaptureKitによりパフォーマンスが大幅に向上したライブ配信アプリ「OBS Studio v28.0」が正式にリリース。
macOS Montereyで起こる不具合
スクリーンキャプチャがScreenCaptureKitを使うものに変わって、Montereyでは不具合によってキャプチャする際に表示できない項目があるなどの問題がありました
不具合が修正されたVenturaでは問題なく動くようになるそうです
要点
まず起動が早いことに満足
録画していても熱くなりにくい(以前のバージョンよりも熱くない)
デザインが変更されていて、以前のバージョンよりも見やすいと感じた
スクリーンキャプチャの仕組みが変わっており(AppleのScreenCaptureKitが利用されているよう)、アプリ単位でキャプチャができるようになっている
VenturaではDirect Audio Captureが使えるようなので、サードパーティ製プラグイン要らずで特定のアプリの音声だけを配信に乗せることができる(Monterey使いの自分は試せてない)
不具合
画面全体をキャプチャするときに、メニューバーやDock、通知センターがキャプチャに表示されないのはいいと思うけど、メニューバーが表示されたりしなかったり挙動が不安定
macOS Monterey 12.5で起きているバグによって、OBS側が施している回避策でこの挙動が起きるらしい
macOS VenturaではOBSで問題なくキャプチャできるようです
この問題をGitHubのIssueで報告したあとに、不具合ではないとコメントで教えていただきました
画面全体をキャプチャするときに、アプリやウインドウを切り替えるとキャプチャの画面が止まる、仮想デスクトップを切り替えた時もキャプチャが真っ暗で何も表示されない→普通に使い物にならないし、ちゃんと表示させようと思うならOBSの画面を見ながらアプリのウインドウを選択してうまくいかなかったらやり直しなんてことをし続けないといけない
Beta 2で修正されたようで自分の環境でも問題なく使えるようになってました
理想:
画面全体のキャプチャで表示するものとしないものを選べるようにしてほしい
特定のアプリの音声だけを乗せれるのいいね!
今はBlackHoleにお世話になっているので切り替えが面倒だったりするけれど、標準で対応することで手順が省けるのでは?
あとは、記事によるとサードパーティ製プラグインがまだ対応できていないものがあり、その影響でIntelプロセッサ版とApple Silicon版でビルドが分かれているらしいです
自分はあんまりプラグインを使わないので不便はないかなー
というよりもプラグインでできることとかについても詳しく知っていきたいな
WWDC2022のScreenCaptureKitの動画:
ScreenCaptureKitを使えばOBSでできるようになったことを自分でも開発できるよう