主観的な現実とその共有のみを前提とする言語
「客観的な世界ではなく、主観的な現実とその共有のみを前提とする言語」、作れたらとても面白そう
「X exists」とは言えなくて、「私とあなたは”X exist”だと信じている」とは言える言語、みたいな
X is Yという表現が無くて、X sounds YとかX looks Yという自分の現実の認知を示す表現しかできない
"apple is red"ではなく、"X looks red"
soundsとかlooksなどを変形することで、「自分だけがそう思っている」のか、「自分も相手もそう認識している」のかを区別する
thisとかthatという表現もあまり使われなさそう
Xが相手にとっても存在しているかどうかは分からないので
「私はあなたを認識しています」みたいなフレーズが挨拶になりそう
お互いに相手の存在が自分のrealityにあることを伝えることでコミュニケーションが開始できる
「嘘が言えない言語」みたいな言い方もできそう
何を言おうが「〜〜だと私は思っている」という但し書きがつき、必ず真実になる
人工言語の作り方が全く分からないのでClaudeに相談
Advanced Subjective Reality Language (ASRL) Design
1. 哲学的基盤
ASRL は以下の哲学的前提に基づいています:
現実は主観的な経験の集合体である
客観的事実の存在は検証不可能である
すべての知識は個人の知覚と認識を通じて形成される
言語は現実の構築と共有の道具である
2. 言語構造
2.1 音韻体系
ASRLは、人間の感覚や認知プロセスを反映した独自の音韻体系を持ちます:
母音:5基本母音 (a, e, i, o, u) + 2認識母音 (ə:不確かさ, ɑ:確信)
子音:20子音 (一般的な子音 + 特殊認知音 θ, ð, ʃ, ʒ)
2.2 形態素構造
単語は以下の要素で構成されます:
1. 語根:基本的な概念や対象
2. 接頭辞:知覚の種類や強度
3. 接尾辞:時制、様相、確信度
例:per-kolor-ɑt (強く色を知覚する)
2.3 文法構造
基本文型:
code:_
拡張文型:
code:_
例:In-dream I-strongly-see apple-red-vibrant with-doubt
3. 語彙体系
3.1 知覚動詞 (拡張リスト)
vis-: 視覚
aud-: 聴覚
tact-: 触覚
olf-: 嗅覚
gust-: 味覚
prop-: 固有受容感覚
equ-: 平衡感覚
therm-: 温度感覚
noci-: 痛覚
temp-: 時間感覚
cog-: 認知・思考
emo-: 感情
intu-: 直感
mem-: 記憶
3.2 修飾子システム
強度修飾子: micro-, mini-, medi-, magni-, maxi-
確信度修飾子: mayb-, prob-, cert-, absol-
共有度修飾子: solo-, duo-, tri-, multi-
感情修飾子: joy-, sad-, ang-, fear-, disg-, surp-
3.3 メタ認知表現
言語使用者自身の認知プロセスを記述する特殊な語彙:
meta-: メタ認知を示す接頭辞
reflex-: 自己反省的思考
doubt-: 疑念
confid-: 自信
bias-: 偏見の認識
4. 意味論と語用論
4.1 多層的意味構造
各表現は以下の層を持ちます:
1. 表層的知覚:直接的な感覚入力
2. 概念的解釈:知覚の意味づけ
3. 感情的反応:知覚に伴う感情
4. メタ認知:自身の認知プロセスの認識
例:I-vis-cert apple-red-joy meta-bias-prob
(私は確かにリンゴを赤く見て喜びを感じるが、それは偏見かもしれないと認識している)
4.2 文脈依存性
すべての表現は文脈に依存することを明示的に示す仕組み:
temp-: 時間的文脈
loc-: 場所的文脈
soci-: 社会的文脈
cult-: 文化的文脈
例:cult-west I-vis-cert sky-blue
(西洋文化の文脈で、私は空を確かに青く見ている)
4.3 間主観性の表現
個人間の認識の共有や差異を表現する特殊な構文:
share-: 共有認識
diff-: 認識の差異
nego-: 認識の交渉
例:We-share-vis sunset-beautiful but-diff-emo-response
(私たちは夕日の美しさを共有して見ているが、感情的な反応は異なる)
5. 語用論的特徴
5.1 真理値の相対化
真理値は常に話者の認識に相対化されます:
true-for-me
false-in-my-perception
unknown-to-my-knowledge
5.2 コミュニケーションの儀式化
対話の開始と終了に特別な儀式的表現を使用:
開始:I-open-my-reality-to-you
終了:I-close-our-shared-reality-space
5.3 メタ言語的表現
言語自体について議論する際の特殊な語彙と構文:
lang-: 言語に関する接頭辞
express-: 表現行為
interpret-: 解釈行為
例:Lang-ASRL express-subjectivity-explicitly
(ASRL言語は主観性を明示的に表現する)
6. 書記体系
ASRLは、認知プロセスを視覚的に表現する独自の書記体系を持ちます:
基本図形:知覚の種類を表す
線の太さ:確信度を表す
色:感情や強度を表す
配置:時間や関係性を表す
この書記体系により、文章全体の認知的・感情的内容を一目で把握することができます。
7. 言語習得と使用
ASRLの習得プロセスは、単なる文法規則の学習ではなく、自己の認知プロセスへの深い気づきを育むものとして設計されています:
1. 基本的な知覚表現の習得
2. 複雑な認知プロセスの言語化練習
3. メタ認知能力の向上
4. 他者との認識共有演習
5. 哲学的対話と自己反省
ASRLを使用することで、話者は自身の主観的経験をより正確に表現し、他者と深いレベルでコミュニケーションを取ることが可能になります。同時に、「客観的現実」という概念に対する批判的思考を養うことができます。
8. 社会的・文化的影響
ASRLの普及は、以下のような社会的・文化的変化をもたらす可能性があります:
1. 個人の主観的経験の重視
2. 多様性と相対主義の促進
3. 共感能力の向上
4. 認知バイアスへの意識の高まり
5. 科学哲学と認識論の一般化
ASRLは単なるコミュニケーションツールを超え、新しい思考様式と世界観を提供する可能性を秘めています。