Hume
どんな立場?
ただ、それだけではないという解釈もあるのねblu3mo.icon
このように、ヒュームにおいて懐疑にすら打ち勝つほどに強い人間本性の自然な傾向を強調する立場は「自然主義」的解釈と呼ばれます。
1776年に死が迫ると、まだ未発表であった『自然宗教をめぐる対話』の公刊をアダム・スミスに託そうとしますが、この対話篇には当時の有力な神の存在証明に対する批判も含まれるなどしたためスミスが難色を示し、最終的には自分の甥に委ねるよう遺言されます。
彼の願いは叶えられ、『自然宗教をめぐる対話』はヒュームの死後1779年に出版されました。スミスは、亡きヒュームを次のように回顧しています
こうした著作に一貫しているのは、政治経済だけでなく道徳に関しても、ヒュームは徹底した世俗化を目論見、宗教や神に代わる根拠を人間自身の中に見出そうとしていることです。
human natureの探求