日本における住民参加型まちづくり手法としてのオンラインプラットフォーム「Decidim」の活用実態 - 萌芽期における導入事例の比較から -

二つ目はシステムの運営方法についての課題で、 Decidim がただのツールであることが理解されず、「とりあ えず Decidim を導入すれば良い」という考え方が多いこと で、参加型プロセスが設置されても十分に住民の参加を促 せていない場合があると明らかになった。Decidim を扱う 上では、Decidim を一つのツールととらえ、明確な導入目 的をもち、それに合った Decidim の設計・導入・運用を行 う必要性がある。この点については、今後試行が重ねられ る中で意識の変化や考察の深まりを促す必要があると考え られる。