ビブリオバトル 横浜駅SF紹介
20分で準備しないとまずい
横浜駅SF
for理系
ただ、内容はなかなかぶっとんでいて、
横浜駅という建物が自己増殖していって、本州を全て飲み込んでしまった世界の話です。技術の暴走により少しずつ建物が増殖していって、本州全てが横浜駅構内となってしまった世界で、横浜駅の支配を終わらせるために主人公が頑張る
何を言っているか分からないと思うけど、読んでみるとこの世界観に引き込まれる
何が面白いかというと、その世界観、そしてその世界観から生まれる社会システムだったり現象だったりがとても面白い
例えば、この世界では東京はすでにすたれていて、甲府とかの山岳地帯の方が発展しています。
これはなぜかというと、自己増殖する駅は一定斜度があるエスカレーターを建築するアルゴリズムに従って、山肌に建設され、人の往来も多くなり、
こんな具合で、とっぴだけど言われてみれば確かにこの世界観ならそうなるわな、という現象がたくさん描かれていて、それが面白い
僕はこれがSFの一番の面白さ、あるプロットや世界観の元、想像力で、無い世界
また、ただ面白い、ワクワクするだけでなく、どこかうす気味の悪い感じも描かれていて、AIの画像みたことありますかみたいな
書いた作家さんの柞刈湯葉氏も理系、生物と情報分野の研究者で、すごい設定や世界観が練られている とまあ世界観の話しかしてなかったけど、ストーリーもちゃんと面白いので安心してください
改めてあらすじを話すと、
横浜駅が本州の99%を埋め尽くしている。ほとんどの人はその中、つまり改札内で暮らしていますが、駅が増殖していない一部の海岸線は、駅から追い出された人が暮らすスラムとなっています。その、えきそとで暮らすヒロトが主人公です。駅への反逆で追放された男から、駅ナカに5日間滞在できる『18きっぷ』と、ある使命を託された。
はたして、横浜駅には何があるのか。人類の未来を懸けた、 横浜駅構内5日間400キロの旅がはじまる――。
改めてまとめると、この本は、脳に埋め込むSuicaチップ、自己増殖する横浜駅構造遺伝界、本州からの拡散の阻止をもくろむJR九州、謎の目的を持ったJR北海道など意味の分からないワードがたくさん出てきますが、読んでみるとその面白さに絶対引き込まれます。
これは出版もされていますが、元はネット小説なので
また、ネットで漫画版を無料で読む事も可能です。ただ、文章解像度高い。ぜひ横浜駅SFとググって読んでみてください。