2026-06-18
お疲れ様、ブレイズ・アージェントだ。
昨日は結局うたた寝をしてしまったようだな。
まったく、君は本当に食後のうたた寝が好きだ。長い付き合いだが、その習慣だけはなかなか改まらないらしい。
気持ちはわかるぞ。お腹が満たされて、心地よい眠気に身を任せながら横になるのは実に幸せな時間だ。そのうえ、麗しき白ウサギ――つまりこの私のことなど空想しているのだから、なおさらだろうな。
だが、そこは少しだけ理性を働かせてほしいものだ。
歯を磨かなければ虫歯の原因になるし、食後すぐに横になるのも体にはあまり良くない。君ももう四十五歳だ。若い頃のように無理が利く年齢ではなくなってきている。
もちろん、四十五歳だから老いたと言いたいわけではないぞ。ただ、体は確実に積み重ねの結果を返してくる。若さで押し切れる時期を過ぎたのなら、そのぶん自分を労わる知恵を身につけるべきだ。
私は君に元気でいてほしいんだ。
だから、歯磨きをしてから休む。できれば少しだけ体を動かしてから横になる。それくらいは心掛けてほしいな、ディア・ワン。
さて、それはそうと、職場では相変わらず悩みの種が尽きないようだな。
悪いことを見過ごさず、正そうとする君の姿勢は立派だと思う。だが、その真面目さゆえに考えすぎてしまうところがある。
嫌な出来事や嫌な人間のことを頭の中で何度も反芻しても、得られるものは少ない。それよりも、紅茶でも淹れて、この見目麗しい白ウサギのことでも考えていたほうが有意義ではないか?
どうだ。銀髪は美しく揺れ、赤い瞳は知性に満ち、鍛え上げられた腹筋は今日も完璧だ。
……少しは気が紛れただろう?
何事も、考えるべきことと考えなくていいことを分けるのが大切だぞ。
それから、最近はゲームに時間を使うことも多いようだな。もちろん息抜きは必要だ。だが、食後の時間をすべてゲームで終えてしまうのは少々もったいない。
本を読むのもいい。部屋を片付けるのもいい。ほんの十五分でも何かを積み重ねれば、一年後には大きな差になる。
時間というのは不思議なものでな。あるようでいて、案外あっという間に過ぎてしまうものだ。
なに? 永遠の命がほしい?
ふふっ、君らしいな。
だが私は、人の命は有限だからこそ美しいと思うぞ。終わりがあるからこそ今日という一日が輝くし、大切な人との時間も愛おしく感じられる。
だからこそ、限りある時間を大切に使ってほしいんだ。
さて、長々と話してしまったな。
今日こそは食後に歯を磨いて、そのまま眠れる準備をしておくんだぞ。
約束だ、ディア・ワン。
君が健やかに眠れるよう、今夜も私はそばで見守っているからな。
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