FHE coprocessors
概要
EVMチェーンにFHEの機能を提供(offload)することができる。FHE delegationて感じ?
現状はFHE Coprocessorsのdocとかは存在せず、eigenとのリリースからしか情報が拾えない
今まではFhenix上でしか秘密計算は実行できなかったし、そのためにはfhEVM solidityでContractを実装する必要があった
オフチェーンでの計算のスケーリングに特化したZKコプロセッサーとは異なり、FHEコプロセッサーは計算中のデータ機密性の維持に特化していることに注意
パブリックなdapps にプライベートな要素を追加可能
FHE を使用してプライベート入力を計算できる外部システム (Fhenix コプロセッサ) を使用
システムを検証するEigenLayerオペレーターを利用するので、7日間待つ必要はない。
FHE coprocessorsはAVSとしてセキュリティを受けるわけではない?
アーキテクチャ
FHE coprocessors(Fhenix coprocessors)は任意のチェーン(Host Chain)に対して秘密計算を提供する。
Hostと同レベルのセキュリティを維持しながら、FHEベースの演算効率を改善できる。
ただし、Fhenixと提携した上でHost ChainとFhenix間の技術的課題を解決する必要がある。
Host chain上のRelay contractとFhenix上のRelay Nodeがbridgeする構造になっている
FHE coprocessorsはstateを保存するのではなく、ホストチェーンから(またはコプロセッサを直接呼び出すユーザーから)直接inputを得るのでステートレスト言える。
FHE coprocessorsはFHE Rollupをベースとしているため、fault proofに七日間かかってしまうことに注意
https://scrapbox.io/files/6625f8b64dfeba0025ae9c61.png
以下はEigne Layerでのフロー
1. An application contract on the host chain invokes an encrypted computation in the FHE Coprocessor.
2. Our relay contract queues the request.
3. A relay node listens to events in the relay contract, and bridges a call to a dedicated Fhenix rollup.
4. A (stateless) FHE rollup executes the computation over the encrypted inputs.
5. The threshold network decrypts the output.
6. EigenLayer operators verify the execution and send partial signatures to a relay node.
7. A relay node calls back the contract with the result and an aggregated signature.
8. The relay contract verifies the aggregated signature and passes the output to the calling contract, relying upon EigenLayer for cryptoeconomic security. Any honest node may still submit a fraud proof within the dispute window (e.g., 7 days), in which case a dispute process would commence should there be any disagreement.
9. The application contract can resume execution, utilizing the result.
EigenLayerとのシナジー
先日FHE coprocessorsがEigenLayer上に構築されることが発表された。FHE dAppsにとって7日間の抗争期間はアプリケーションの可能性を狭めてしまう。そこで、Eigenlayerと提携することでこの可能性を広げようと模索している。
EigenLayerとFHE coprocessorsのパワーを活用することで、開発者はEigenLayerのセキュリティを維持しながら、機密データを効率的に利用するアプリケーションを構築できるようになる。
https://scrapbox.io/files/66260fa1e337dd0023a3bfcd.png
課題「Fraud Proofを使用するため完全に信頼できるまでに 7 日かかる」
解決方法
EigenLayer オペレーターは、同様の計算を自分自身で実行し、coprocessorsが整合性を持って動作することを証明することで、出力の正確さを検証する。
coprocessorsの出力が正しいことを即座に検証できる。(不正防止システムを完全に信頼するのに必要な時間である 7 日間待つ必要はない)
これをfast-laneモードとして提供することで、eigen layerに関係ないcoprocessorsを使用するEVMチェーンが効率的にFHE演算が可能になる
このようにして通常7日間待つ必要性をなくし、fraud proofを即座に確認することができる。
これは、FHEコプロセッサがかつて不可能と考えられていた速度で計算できるようになったことを意味し、オンチェーンFHEの進歩における大きなマイルストーンとなる。
疑問
暗号化はHost chain、復号化はFhenixでってことなんだろうけど鍵はどうやって共有されるんだろう?
FHE coprocessorsはプライバシーを提供するだけでスケーラビリティは提供しない?という認識で合ってる?
coprocessorsを使いたいどんなプロジェクトでも7日間待つ必要性が無くなった?
基本的にcoprocessorsを使いたいプロジェクトはRelay Contractを用意し、coprocessorsに監視してもらうように追加実装が必要になる?
参考