2026/0515 ニコラス・ハイトナー映画『ザ・コラール』
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映画『ザ・コラール』を観ました。
第一次世界大戦下、英国北部のアマチュア合唱団に、ドイツ人指揮者ガスリーが着任する。彼は戦争の傷を癒すため『マタイ受難曲』に取り組む。しかし、ドイツ人が作った曲が非難され、英国人エルガー作『ゲロンティアスの夢』に変更するが、曲と歌手が合わない。
悩むガスリーの前に、前線から若い負傷兵クライドが現れる。彼の歌声に天性を見たエルガーは、死にゆく老人を追悼する原曲を若者に差し替える。原作者エルガーは曲の改編を非難するが…という展開。
曲、戦争、若者、黒人系の看護婦などがそれぞれに、悲しみや奇跡、再生の象徴のようだった。クライマックスの『ゲロンティアスの夢』の歌詞は、戦場で死に行く若者を見守る、神からの鎮魂の声なのだろう。「さようなら」の歌声が悲しい。
とはいえ、戦争の犠牲と死に埋まる煉獄を、天使の歌声で天国へと引き上げるかの描き方が、クリスチャンではない私にはいささか近寄りがたかった。