黄色のペンキ
『バイオハザード RE:4』では、プレイヤーがインタラクトできる一部オブジェクトが分かりやすいように黄色いペイントが施されている。
『FINAL FANTASY VII REBIRTH』の体験版に登場した崖を登るパート。ここでは掴まることができる部分に黄色の目印がつけられていて、「『FF7』が黄色のペンキウイルスに感染した!」というNew Blood InteractiveのCEO・Dave Oshry氏によるポストが2,500万件以上表示され、大きな注目を集めていました。
「ゲーム的に」何にインタラクトできる/できないかを直感的に弁別できなくなるような高精細グラフィックにおける苦肉の策なのだろうか。悲観的には最適解なのかもしれない。これを素朴に逆転すると、目に映る全てのものはインタラクティブ〜になりそうで、それはそれでゲームとしては修羅道の匂いがする。
ジラフとアンニカですら乗れる木箱には隅に黄色いマーキングがなされていた。プレイヤーが押せる木箱なんて真っ青に塗られている。木?の箱?なの? フォトリアルでありつつ、インタラクトできるか分かりにくい物は極力存在させない、というデザインが求められるのも大変な話である。チェーホフの○○とか言いながら棒で殴られるやつだ。 近年では単なる郷愁ではなく、低い解像度や当時のお約束を援用することでレトロゲームの雰囲気を取り入れつつこの問題を避ける攻めの手法がある。ブラスターマスターゼロシリーズあたりそうお見受けする。 あと多分、アッ『黄色のペンキ』だ!とバレたものだけがこうやって愚痴られており、洗練されて成功している同類は燃え上がったりせず、開発者カンファレンスとかで口伝により業界で血肉になっているのであってほしい。