ストーリー進行に合わせて変わるゼルダ姫の表情
(青沼英二) 今回のゼルダ姫はプレイヤーの分身なので、物語をスタートするときに主人公が置かれた状況とキャラクターの表情が一致していないとやっぱり気持ち悪い。ゼルダ姫も最初は「私、どうしたらいいの」と混乱しているだろうし、お尋ね者になって「私、お姫様なのに……」と思っているはずなんです。
――確かにそうですね。
青沼 そういう意図でかなり細かく目などを調整したのですが、じつはゲーム中で物語を進めると、彼女の表情が変わっていきます。最初は何か起きてもニコッとはしないんですが、後半にいろいろな地域を助けたりすることで笑顔になっていく。王様から“姫の旅装束”を渡されますが、あのときはもう自分の使命を帯びていますから、「よしやってやる」という顔に変化しています。そういう微妙な変化も反映しようと話をしながらゼルダ姫を作りました。
いらないものを入手したとき(デクナッツの賄賂とか)やスムージー作りに失敗したときなどに困った表情でアイテムを掲げるのは笑ったけれど、そんな細かい調整が物語中にあったのは気づかなかった。