階層的配置と、平面的配置
アウトライナー(階層的配置)と、こざね法(平面的配置)で考える。ちなみに、配置は表現とイコールでもある。
アウトライナーはリニアで複数の階層を持つ。ツリー構造を表現するのに最適でもある。ポイントは、ある項目の最近傍には、絶対に二つの別の項目しか並ばない、という点にある。階層の深さの違いはあるにせよ、前か後ろしか存在しない。それがアウトライナーである(これは有限化でもあろう)。
また、リニアな構造のため、センター(中心)は存在しない。最上位階層が存在するのみである。これはトップダウン駆動の誘因ともなるし、多数並べた要素をボトムアップさせるのにも役立つ。アップさせるには、到達する点が必要なのだ。
こざね法は、見た目の階層は持たない。タテとヨコに要素を置いていける。紙片を重ねることで階層的表現を持たせることは可能だが、その場合は、下位要素は見えなくなる。よってこれは平面的配置と呼んでいいだろう。
平面的配置は、タテ・ヨコの二軸を持つが、さらにその周りの空間も使える。その配置においては、強力な文脈形成というよりも、フラジャイルな情報同士の関係が明示される。
もちろん一列に並べることで、リニアな情報固定も可能ではあるが、仮留めする何かがないと、認識上の文脈固定も弱くなってしまうことが想定される。
(動かせる、という認識が、固定的な文脈の生成を阻害する、ということ)
パートナーの得意分野はあまり記憶しない現象
初出:2017.Mar.15