豆論文としてのブログ
梅棹忠夫はカードを"しっかりと、完全な文章で"書くと述べた。豆論文(ないし論文の草稿)とも表現されている。 カードはメモではない。
メモは短期間での想起が想定されているが、カードは長期保存であり、自分が書いたことを完全に忘れていても思い出せる形で記録しておかなければならない。 このとき、未来の自分を"他人"(のようなもの)だと捉えるならば(未来の自分は他人)、他者に向けて書かれたブログ記事は、豆論文と同じ機能を有するものとして位置づけられる。ブログ記事=カードなのだ、 Twitterでも似た記録を残せるが、140字縛りのためカードほどは書けない。
ただし、カード=豆論文と考えると二つの問題が生じる。
初出:2016.Dec.26