解体としての自問
自分の中にある概念は、それぞれが断片であるが、それ自身は全体として振る舞う。何も起こらない限りは、その状態は継続し続ける。アトム(原子)はアトムのままである。 そのアトムをさらに細かくしていく際に有効なのが、自問である。自問は、断片化の一つの技法だ。物事をより詳細に眺める。新しい視点で、光を当てる。そうしたview pointを動かし、全体を断片へと細分化していく。それが細かいほど、新しい組み合わせの可能性は拡がっていく。概念の「使い勝手」が拡がっていく。思考の道具箱はそのようにして整備される。 初出:2017.Aug.23