創発と全体化
断片を集め、全体を作り出すと、そこに新しい価値が生まれる。
即ち、全体の価値は、断片の総和以上である。だからこそ、全体化には意義がある。
情報を右から左に流しているだけでは、情報の価値は増えない。エントロピーの増大を考慮すれば、情報の価値を増やし続けなければ、いずれはゼロに落ちる。システムの維持においても、全体化は必須なのである。
さて、この全体化が持つ価値の付加は創発(現象)とほぼ同じである。
創発(emergence)"部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が全体として表れること"
よって、全体化に関しては、創発を促す構造がヒントになる。
初出:2017.Feb.14