全体化(組織化)ということ
断片群を組織して全体を作り出すことは、「知的生産」であり、「デザイン」(情報デザイン)であり、松岡正剛風に言えば、「編集」である。
松岡氏の編集の概念を援用すれば、そこにはさまざmなあスタイル(手法)が存在することになる。エッセイを書き下ろすのと、辞書を作るのは、まったく同じ編集というわけにはいかない。意図や成果物に合わせた手法が必要となる。言い換えれば、手法に単一の答えはない。そんなものはありえない。
手法を重視することは、手法を絶対視することではなく、むしろ相対化することである。さまざまな手法とその性質を知り、重要だからこそ、大切に選ぶことである。
初出:2017.Feb.11