組織化の自然さ、不自然さ
断片を記録として蓄積し、それらを用いて大きなアウトプットを生成する、という行為は、極めて不自然であり、意外に自然なことでもある。
人の脳は忘れるようにできている。そうでないと重要なこととそうでないことの区別ができなくなるからだろう。この場合の重要さとは生存に役立つか否かということに近い。断片から創造されるものは、その意味において重要ではないことが多く、やはり不自然な活動である。
しかし、一方では、生命体は宇宙全体のエントロピーの増加に抗っている。エントロピーを維持、あるいは減少させることが生命であると言ってもいい。その意味で、生命体が情報を生成することは自然である。
『情報と秩序』?
初出:2017.May.10