破壊と解釈
すでに接続されているものは、そのままでは再構築には使えない。一度破壊し、連結を解いてから、はじめて行えるようになる。それが、断片化である。 私たちは他人が構築した構築物から、その一部を断片化する。それは、単に切り取るだけではなく、連結をとき、新しい断片を作ることを意味している。読み手は、作り手の意図とは別の解釈を行う、ということである。そうした行為が一切存在しないのであれば、その断片から再構築されるものは、単なる寄せ集めでしかない。もともとあったものを、それぞれ別の場所に動かしたに過ぎない。それはギリギリ創造と言えるかもしれないが、程度は低いものである。