断片と臨界状態とフラクタルな構造
ある系が臨界状態に達すると、自己組織化が発生し、そこにフラクタルな構造が生まれる。
どのようなサイズのものが生まれるのかを事前に予想することはできないが、大きいサイズのものほど稀である、という統計的な予想は成り立つ。
断片化を進めていき、そのドッグ(断片の保存場所)を保持しているならば、どこかの段階で臨界状態が訪れる。何かを言いたい、まとめたい気持ちになってくるのだ。そして、そのまとめはある種のフラクタルさを持つものになるであろう。全体の「言いたいこと」と各部分の「言いたいこと」が呼応するような、そんなフラクタルさを持った構造のもとで、断片はまとめられていく。
初出:2017.Mar.09