ゆっくりの情報摂取
"外部から加えられる作用がゆっくりであることと、おもに相互作用が系を支配していること"が臨界状態に必要であると、マーク・ブキャナンは述べる。
『歴史は「べき乗則」で動く』p.170
断片の扱い、言い換えれば、断片系の構築においては、この点を十分に考慮する必要があるだろう。相互作用についてはねばり気のある断片でケアできる。もう一つの相互から加えられる作用がゆっくりであることは、現代の情報環境においては、かなり意識的に振る舞いを制御する必要があるだろう。
短期の詰め込み型、暗記型の情報摂取では、系の臨界状態には寄与しないばかりか、阻害してしまうことすらありえる。
初出:2017.May.20