妖怪屋敷
ゲーム概要
和風〇〇Vania の迷宮探索ゲーム。
一部では、CASIO版グーニーズとも呼ばれてるようです。
https://gyazo.com/946c21fb7e47a8811c66113213109c6e
(最初の投稿アートボード)
最盛期に「毎月1本リリース」という鬼スケジュール(半分くらい他社製品のOEM販売で埋めてたりもしますが)の中で、正直な所 "微妙" な作品が多いCASIO社ブランドのゲームの中で光る一品
とはいえ、後半ボスがどんどん力抜けていく感じは、プログラム業界に在籍した身としては、あるあるすぎて、涙を禁じえないわけですが…
https://gyazo.com/41aed137cd1856a3e6f78b76efafe257
(第4ボス:一眼坊だとプログラム改修も必要だったので、大目玉にデザイン巻き戻し)
限られた時間内で開発したからこその副産物でしょうが、ボスを無視して迷宮内の全ステージを行き来できる(できちゃう)仕様は、ある意味斬新。
5ボス+彼女の救出という+α構成も、倒すだけでは終わらないという変化球ですし、慣れれば30分以内に一周できちゃうことから息抜きにちょうどいいボリューム感。
やや偶然な感はありますが、手堅くまとまったところがファンの多い理由でしょう。
https://gyazo.com/65b2c9ef5f33ef585dfaf5025c552776
(スプライトキャラクタ)
1面ボスの弱点がわからず投げたという感想もよく聞きますけどね…
でも、雑誌の攻略コーナーに「弱点は口」って繰り返し書いてあった気がするんで(自分、発売当時には遊んでないけど、弱点は知ってましたし…)、ちょっとした友人がいたら共有されてたんじゃないかと思うんですが…
(MSXユーザー ボッチ説???)
地味に小ジャンプと大ジャンプ(ジャンプボタンの押し込み時間で区別)の使い分けが必要だったり、ボスは弱点以外には全くダメージを受け付けない仕様だったりと適度に初見殺しで、経験値からノーダメージや失敗ジャンプなしで難所を超えられるようになれば爽快だったりします。
自然に周回プレイ(タイムアタック)を楽しめたのではないでしょうか?
https://gyazo.com/cecb709a741611fbc56fc11b328e6bd7
(4~5面向け素材と、ちょこっとローカライズ部品)
ファミコン版(ディスクシステム)への移植もあるのですが、ずいぶんシステムが変わっており、動画や感想を見るかぎり上記で長所とした点がことごとく改悪されているみたい(見えない階段は凶悪…)。
当時は、「お金を払う以上は長く遊びたい(遊ばせたい)」が正義なので、複雑長大なものが良しとされていた時代ですが、後にファルコムが Ys で示した「周回したくなる優しい難易度」側に振られている 妖怪屋敷 MSX版 は「良作」という評価になっているんだと思います。
それ「偶然でしょ?」って言う人もいると思いますが、数打てば当たる的な制作・開発体制は、アーケードゲームの TAITO や ナムコにもこの傾向があり、手探りだったこの業界では一種のメソッドであったので、腐すところではないですね。
GFXグラフィック拡張パッチ
CASIO製が ”微妙” なのはシリーズ通して、グラフィック面での微妙さもあるんですよね。
当時のMSX1作品としては、ナムコのナムコットシリーズもかなりアレですから、これが普通っていえば普通ですし、味っちゃ味なんですが…
後にGRADIUS 2や、同人界では GR3/ラムラーナなんかを見ちゃった人、今も新作を作りつづける海外勢には物足りないですよね…
そんなわけで、背景を多色摺りといわれるPCGで描いたらこうなった(ついでにコウジくんもリカちゃんもおめめぱっちりに)というのを公開してみたわけです。
この拡張パッチを作ってもらった話は Twitterモーメント に経緯とまとめました。
同ROMが手元にある方は、パッチでGFX版のROMを作ることができ、主にエミュレータでプレイできます。
拡張RAMなどで、実機プレイのツワモノもいるみたいですけれどw
見てはみたいけど、お忙しい方はこちらをどうぞ。
同一チャンネルで、違いも含めてウォークスルーのプレイ解説されてる方がおられます。
ウォークスルー プレイ動画 GFX版 (リブート版)
https://www.youtube.com/watch?v=XLev1OLFXV0&t=225s
ローカライズ版
なおタイトルに "(JP)" とあるのは、NestorSancho 氏に作ってもらったので、EN版も作ろうと思いまして、エンディングメッセージを英語にしました。
そんなやりとりのなかで
NestorSancho『「お守り」が何なのかわからないので、どうして無敵になるのかイメージしづらい』
ということで、ラッキーを象徴するアイテム”四葉のクローバー”にさしかえたり、同様に「おにぎり」→「ハンバーガー」/「下駄」→「スニーカー」と、ちょっとしたアイテムも差し替えになっています。
【資料】
MSX BLOG さんにも取り上げられてたので記念に
CASIO社ブランドで発売されたゲーム
一覧表が見つからなかったので、作品一覧はこちらから
なんにせよこの量です。
ウォークスループレイ動画 オリジナル版
https://www.youtube.com/watch?v=D9kgIil48-c&t=144s