ある、任意、すべての使い分け
exist, any, arbitrary, all の使い分け
any と arbitrary は同じ意味で「任意の」を意味する。
「ある」は exist と some の2つの意味で使われてしまう。
「任意」(any)は「集合の中からどれか1つの要素を(自由に)選ぶこと」
「すべて」(all)は2つの解釈があり
「集合の中の要素すべて」
「集合の中の要素のどれを選んでも」
これは文脈によって使い分けられる。
「ではない」(not)はどこまでを打ち消しているか?
自然言語では係り受けが曖昧であるため、記号で書くか、括弧付けして明確化するか、何らかの方法で限定されるようにするしかない。
「任意の$ x」でも、文脈によっては、意味が変わってしまうことがある。
「$ P(x)が真となる任意の$ x」
これは $ \left\{ x \mathrel{}\middle|\mathrel{} P(x) \right\}
「任意の$ xで$ P(x)が真」
これは$ \forall x P(x)と同じ
ある$ xで$ P(x)が真
$ P(x)が真となる$ xが存在する。(誤解されない表記)
$ \exist x P(x)
すべての$ xで$ P(x)が真
$ \forall x P(x)
$ \lnotは$ \forall$ \existより結合度は弱い。
「すべての$ xで$ P(x)が真」ではない
$ \lnot \forall x P(x)
$ \iff \exist x \neg P(x)
ある$ xで「$ P(x)は真ではない。」
$ P(x)が真ではない$ xが存在する。(括弧なしで正しく表現するにはたぶんこう書くしかない。)
英語では、"$ P(x) is not true for all $ x" と書くらしい。
ここからすると、「すべての$ xで$ P(x)ではない」となるか。
すべての$ xで「$ P(x)が真ではない」
$ \forall x \lnot P(x)
$ \iff \neg \exist x P(x)
「ある$ xで$ P(x)は真」ではない。
$ P(x)が真である$ xは存在しない。(括弧なしで正しく表現するにはたぶんこう書くしかない。)
英語では、"$ P(x) is not true for any $ x" と書くらしい。
ここからすると、「任意の$ xで$ P(x)ではない」となるか。
(元の査読の指摘の方が逆に間違っているような気がする)
参考
https://x.com/tri_iro/status/2017410035173969950