金本位制
貨幣の裏付けとして金との交換ができることを保証する制度
日本では「銀本位制」になっていた。
貨幣はただの紙切れか金属片でしかなく、それ自体には直接的な価値がない。
「価値のあるものといつでも交換できる」というのが、紙切れや金属片に価値を付ける。
金本位制はこの価値があるものを「金」としていた。
紙幣を銀行に持ち込むと金と交換することが保証されていた。
金本位制の場合、金の総量以上の貨幣を発行すると、すべての貨幣と交換することはできないため、破綻する可能性を持つことになる。
しかし、実際には貨幣と金とを交換しようと考える人は極めて少ないため、金の量を大きく超えて貨幣の発行が可能になってしまった。
また、市場に交換可能な財が十分にあり、貨幣との交換が行われているため、金との交換は無意味化した。
アメリカは、金本位制を取りやめて管理貨幣制度に切り替えることにした。→ニクソン・ショック