信用創造
経済学の流派により、信用創造の考え方が分かれている。このため、単純に信用創造と言っても、双方で考えていることが異なっていることがあるので注意が必要。
貨幣は信用により増やすことができる。
小切手は「書いた現金を引き出せる」ことを示す証書だが、信用があれば、これ自体が貨幣のように振る舞う。
例えば1万円の小切手で1万円の物が買える。この時点で現金は使われていない。
もし信用がなければ小切手はただの紙切れである。
万年筆マネーによる信用創造(正しい説)
銀行は預金された現金に対して、それ以上に貸し出しをすることができる。なぜならば、実際に現金を引き出す量はそこまで多くないため。
実際に現金を引き出す量は実際の現金需要に依存するため、計算することはできない。(計算式は立たない。)
現在の政策上、理論上の上限を決めるのは、BIS規制と準備預金制度の2つである。
又貸し説による信用創造
間違っている説。旧来の経済学ではこう信じられていた。
銀行に預金をすると、銀行は預金の一部を貸し出す。貸し出した金の一部を銀行に預けるので、それをまた貸し出す。
このサイクルを繰り返すと、増えた貨幣の量は$ \sum_{n=0}^\infty{A^n} (Aは貸出率)となる。
(これは非現実的で間違いなので飽くまで「そういう説がある」という理解で良い。)