お金のない社会
お金のない社会は作れるのか?
理想社会の一つとしてよく「お金が要らない世界」のようなものが語られる。
お金のない社会で何が起こるのかを想像すると以下のようなことが考えられる。
資源がタダならば、際限なく使う人が出てくる。(この時点でほぼ不可能であることは明白なので、以後の考察はあまり意味がないかもしれない。)
人は必ず同等の価値の物を他人と交換しようとするが、それが困難になる。
お金以上に簡単な価値交換手法が存在しない。
お金がない場合、必ず自発的に疑似通貨が使われるようになる。
お金がないので、そもそも労働報酬という概念をなくすか、報酬が現物支給になるしかない。
「報酬なしで自発的な労働(好きな仕事)だけやれば社会が成り立つ」というのはよくある金持ちの幻想である。
実際には誰もやりたがらない仕事が山のようにできる。
金持ちはやりたくない仕事を金を出して他人にやらせているので、自分は好きなことだけができるというのが実態。
将来的に、ロボットが代わりにやってくれる可能性はある。ただし、このロボットがどの程度資源を使用するかがおそらく問題となる。
結果的にロボットにどれだけコストを掛けられるか、というのを管理しなければならず、そこにお金の概念が自然発生することが想像される。