貨幣の内生説と外生説
外生説
貨幣供給量はモデルの外側から与えられる外生変数(パラメータ)であるとする説
政府が市場に貨幣を供給するという説
内生説
貨幣供給量はモデルの内側で決定される内生変数であるとする説
市場で貨幣が自発的に産み出されるという説
外生貨幣
中央銀行が供給する貨幣
政府が国債を発行すると最終的に貨幣が増える。
国債が回り回って中央銀行に買い取られる。(直接引き受けはしないが間接的に買い取っている)
外国債券を売って得た貨幣
内生貨幣
誰かが借金すると銀行貨幣が増える。
なぜ混乱が起きているのか?
外生内生をモデルの変数と考えるか、貨幣の増大(産出)を示す場所と考えるか。
通貨発行権のある政府はモデルの内部にあるか外部にあるかが不明瞭。
政府も中央銀行も経済の状況を見ながら通貨を発行しているため、モデルから影響を受けている。完全独立ではない。
中央銀行が政府に含まれるかどうかが不明瞭。(統合政府説を受け入れるか受け入れないか)
政府は政策により通貨発行をすることができるが、政策は数学的な関数ではない。
預金通貨の発行権を持つ銀行は間違いなくモデルの内側にあるが、通貨発行するかどうかは数学的な関数ではない。
明らかに間違った認識の例
外生とは海外からの貨幣供給、内生とは国内の貨幣供給